たぶん一生イクメンの父
今夜は母が飲み会でいません。午後からやや不穏な雰囲気でした。母はおもしろがって、父と私の二人きりの夜の心配をしてる振りをしていました。結局夕飯は準備されずに、母は私の部屋の外から「いってきます」と声をかけてうきうきして行ってしまいました。
そこから家の雰囲気はさらに不穏で落ち着かなくなりました。父のことは嫌いではないけれど、父と二人きりはとても苦手です。母がいないと成り立ちません。
私は実家では全く家事をしません。手伝いも言われないとしません。母や父も私に家事をするように求めたこともありません。父は私と比べ物にならないくらい生活能力がありません。脱いだズボンが玄関のたたきにあるくらいダメです。しかし、父は自分の世話を私にさせたことはありません。私を頼るのは飲み会の送迎とパソコン操作くらいです。
そんな私の今日の悩みは、父の夕飯をどうするか?え?作るんですか?私が?何を?うわーだりー!私一人なら冷凍食品かカップラーメンでいいけど、お父さんが「え?」てなったら面倒くさいなーと思いながら、自室でふて寝をしていたら、父が軽トラで出ていく音がしました。
何だ、お父さんも気まずかったんだなー!今日はお父さんも飲みに行くのかな?じゃあ、私は実家でのんびりするかーと、長風呂かましました。
お風呂からあがってのんびりしていると、父が倉庫から丼を抱えて家に入ってきました。丼の中身は、鯛のあら煮でした。「お母さん、ごはん準備していかなかったでしょ。」と言って、私の前に持ってきました。そして、また倉庫に戻って自分の丼を持ってきて食べ始めました。
父にとっては私はいつまでも子供で、母が準備しなかったら、父が私の夕飯を用意してくれるシステムらしいです。 少し、父と二人きりを克服した夜でした。
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