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ざれごとんと(戯言5)

 今日は、とある記念日になったんです。
 
 なんの記念かというと、「自分を取り戻した」記念です。

 病気になってからというもの、自己喪失感が強くて、自分が分からなくなってしまっていたようなんです。

 実は、学生時代にとある大事件を巻き起こして両親に大迷惑をかけてしまった過去があるんです。

 私は病気を背負って20代と30代を送ることになりました。

 その大事件で、未だに整理がつかない部分もあるんですが、どうやらその過去よりも、もっともっと昔の幼少期とか、少年期のことまでも、忘れ去ってしまっていたようなんです。

 子どもの頃を忘れるとは、つまるところ、自分の人格形成の「起点」を失っているので、なんだか自分が帰る場所が無いようで(物理的にはありましたが)自信も勇気も湧いてこなかったように思うんです。

 
 子どもの頃を忘れた大人は、どんな大人になるのでしょうか?
 今までの自分がそうだったと考えてみただけで、恐ろしいです。

 
 ところで、私はヒトから時々、「足元が見えていない」と指摘されることがあったんです。

 もしかすると、足元が見えてなかったり、本筋が見えにくいのも、子どもの頃を忘れていたからかもしれないです。


 いま、人生お休み中で、どしどし自分しか見ない日記を書いていて、「おさなごころ」にアクセスする機会があって、今日ようやく自分を取り戻せたように思うんです。

 だから、今日は自分を取り戻した記念日「自己回帰の日」です。

 ただいまわたし。

とんと

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