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明日やろうのおまじない

結果や答えをすぐに知りたい。

合否の結果、検査結果、上司からの返答、先方からの返答。
早く知りたい。早く知って次の予定を早く立てたい。

何をそんな生き急いでいるのか、何に追われているのか、、、

ヨガを始めて少しはマシになってきたとは思うが、私は物事を先延ばしにするのが嫌なのだ。



ただ、この性格のおかげで仕事が早いとよく言われる。



to doを書いたポストイットをパソコンのふちに貼っては捨てて、貼っては捨てて。

to doをどんどんクリアしていくことがちょっとした快感。出来るだけ早くクリアしたい。


とはいえ仕事というのは、辞めるまで終わらないのでパソコンのふちのポストイットがなくなることはない。

もはや自分でポストイット地獄を生み出しているとも言える。



今日捨てたいポストイットの仕事がやり切れてないなら残業も休日出勤も平気でする。
残業することより仕事を先延ばしにするのが嫌だから。


別に今日じゃなくてもいい仕事もできれば今日のうちにやって、明日の私を楽にしたい。

明日は明日で、また新しいto doがやって来るから楽にはならないのだけど。寧ろ今日より増える時だってあるし。


こんな仕事のやり方のせいで、私は何度か心と体を崩したことがある。
(正確にはこのやり方だけが原因ではなく、異常な労働時間や今の時代では考えられないようなパワハラ上司のおかげで、おかしくなったんだが)





「"明日やろうは馬鹿野郎"じゃない。
"明日はやろうはただの明日やろう"です。」


前に一緒に働いてた先輩がよく言ってた。
その人も私と同じで仕事が早い人だった。
ものすごく仕事の出来る、頭の切れる人。

2人で残業してもうこれ以上は体力的に出来ないなと、終電ギリギリになったり、終電超えてタクシーで帰るとき、無理矢理仕事を終わらせるためのおまじないのように言っていた。

そして、これが私にとって今でもおまじないの言葉なのだ。


そもそも
"明日はやろうは馬鹿野郎"って
おそらく、やるべきことではなくやりたいことに当てはめる言葉なのではないだろうかと私は勝手に解釈する。

馬鹿野郎なんて、罵倒するような言葉を使っているせいで強い言葉に感じてしまうが、今やりたいことは今やるべきだと、背中を押すような言葉。

"明日やろうではなく是非今やろう"
"明日より今日やった方がいいよ"
なんて優しい言葉なんじゃないかと。


まぁ実際「今やれ!」「すぐやれ!」「出来るまで帰るなよ!休むなよ!」なんて今じゃパワハラだと騒がれるような言葉が飛び交う職場もあったので、その場合は「明日やろうは馬鹿野郎だ!今やれ!」なんだと思う。


そもそもそんなこと言う奴が大馬鹿野郎なのだ!
今でも当時を思い出すと、ものすごく嫌な気持ちになる。
トラウマとかそういうものではなく、気持ち悪いような、きっしょ!みたいな、胸糞悪いような、そんな気持ち。

語彙力が乏しく上手く説明できないけど、当時のクソ上司は40-50代のおじさんたちで、そんなおじさんたちが二十歳そこそこの娘くらい離れた若い女の子(私)にそんな言葉や態度取っちゃってさ、きっしょ!やっば!おっさんたち、きっしょ!大丈夫?大人としてマジで大丈夫?って、40代目前の今の私は思うわけよ。
理不尽に人前で怒鳴ったり、真夜中酔っ払って説教電話してきたりさ、きっしょ!!!



話は完全にそれたが、とにかく今日やるべき仕事を終えたのなら、それで終わりにしていいのだ。

いつやってもいい仕事なら、明日やっても明後日やってもいい。

1日や半日先延ばしにしても、馬鹿野郎でもなんでもない。

ただの明日以降やろう!


それを許してくれない会社なんて、辞めていい。



物事に執着や依存をするタイプではないけど、仕事というか業務については、私は手放すことが苦手。


ヨガをすると、仕事のことを一旦手放すことが出来るというか、身一つでマットの上に来たらもう手放すことしかできないから、手放して1時間ヨガすると「あぁ、今日はこれとこれだけしてあとは明日やろう」ってなる。



「"明日やろうは馬鹿野郎"じゃない。
"明日はやろうはただの明日やろう"です。」

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