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ループ・ギャラクシー・コースター

 もし、過去と未来が繋がっていなかったとして、その時間と時間のあいだに明確な隙間があったなら。おそろしいような、わくわくするような。

 きっと真っ暗闇なその隙間に、うっかりすべり込んでみたい。でっかいウォータースライダーみたいなやつが設置されていたら最高だ。そこにはもちろん上下左右はなく、温度も湿度も音もない。ただただ闇があるだけ。こわいけれど、でもそこには近く遠く、ちらりほらりと銀河があるはずで、それを隈なく観てみたい。

 そして気づいたらまたいつの間にか、時間にとらわれた世界に舞い戻るのでしょう。けれどそこは元いた場所とはちょっと違って、魚が空を飛び、鳥が海を泳いでいてほしい。わたしはその世界でりんごジュースを飲んで酔っ払い、ずっとごきげんで過ごしたいと思う。

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