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幸せ悪玉コレステロール
今日も今日とて仕事へゆく。電車を乗り継ぎ都心の職場へは小一時間。車内へ乗り込んですぐ、イヤホンを装着し目を瞑る。するとわたしと外界とは、簡易的に遮断される。
こんな妄想をする。中央線は東京を流れる動脈で、地下のメトロはまるで毛細血管。乗客であるわれわれ血液を、隅々まで運んでゆく。おや?わたしひとりくらい予定通りの行動をせずとも、母体にさして影響もないのでは。
最寄りの駅へと着く。しかし社会へのちいさな反抗として、わたしは電車を降りずにそのまま乗り過ごす。
さて遅刻は確定。どうせだから、このまま海のある街を目指そうか。それともパフェでも食べに行き、幸せな悪玉コレステロールになってやろうか。
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