西大門刑務所歴史館へ〜韓国旅①〜

こんにちは。モグトノです。
今日から旅の記録を記していきます。とはいっても、まずはこれまで訪れた場所で印象的だったところを記していきます。

初めに韓国旅①として、西大門刑務所歴史館を訪れた話。
2023年の9月ごろに私は念願の韓国に降り立ちました。
コロナ明けで初めての海外でしたし、コロナ期間に韓国ドラマを未漁っていたため、もう気分は最高でした。なんなら「ポゴシッポヨ(会いたいよ)」「サランへ(愛してるよ)」「イェッポヨ(可愛い)」などという恋愛ドラマで多用される韓国語の知識を携えて降り立ったのです。

タイトルは「西大門刑務所歴史館」なのに、全然そういったところに行かなさそうな雰囲気ですが、行きました。
今回の旅の目的は、韓国のご飯、コンビニ、そして西大門刑務所歴史館だったのです。

そもそも、西大門刑務所歴史館とは何かというところから。
韓国、朝鮮半島が日本の植民地だった頃、朝鮮の独立を求めた運動家たちを収監した西大門刑務所、それをそのまま現存保存し、資料館としたのが現在の西大門刑務所歴史館です。

地下鉄3号線独立門(トンニンムン)から徒歩3分ほどに位置し、明洞や弘大ともさほど離れていなため、ショッピングや美容ツアーから少し離れて歴史的なものに触れたい際に訪れるといいのではないかと思います。入場料は大人3000 ウォン。
ただやはり、覚悟を持ってくる場所ではあります。

中に入るとまず、朝鮮半島における独立運動の歴史に関する映像や資料を見ていきます。この辺り、正直英語と韓国語の資料がほとんど、もしくは英語もないものもあったため、語学力に乏しい私にはそこまで詳細に理解することができませんでした。

しかしながら、進んでいくとそこに収監された人たちの写真が壁一面に貼ってあるゾーンがあります。小学生ぐらいの子から高齢者まで、男女関係なく本当にたくさんの方が収監されていました。
そして展示を進んでいくと、当時実際に使われていた地下の拷問室に辿り着きます。当時どのような拷問がそこでなされていたのか再現する人形。また、拷問を受けた人が証言する資料がありました。土臭い地下には、そこにいるだけでかなり気分が悪くなりましたが、当時の拷問の様子を思うだけで、耐え難い苦痛がありました。

さらに進むと当時使われていた囚人室があります。
各部屋に独立運動を支持した日本人に関する資料、当時の暮らしぶりがわかる資料、また、玉音放送が流れる展示もありました。
玉音放送は、当時の朝鮮人にとって植民地の終わりを意味するものだったのだと気付かされました。

広い広い敷地には、収監された方が逃げないように設計された運動場、刑罰を決める裁判所、処刑場が広がっています。
それぞれの場所で、どのような思いをそれぞれが抱き暮らしていたかと思うとかなり胸がいたい。

もう約80年前の出来事ながら、まだ西大門刑務所には深い深い傷がありました。
おそらく小学生ぐらいの子達が、歴史を学びに訪れている姿を見て、日本をどう捉えるのだろうと少し胸が苦しくなる。

自分の国の歴史を、他の国の視点から見る。
西大門刑務所歴史館では、そういった経験ができると思う。
ぜひ、韓国を訪れた際には行ってみてほしいです。

一つ注意しておくと、かなり苦しい描写の多い歴史館であり、実際の建物を見る分かなり辛いものがあります。体調があまりよくなかったりしたら無理せず、また食事のタイミング等もできれば考慮した方がいいのかなと個人的には思います。

まだまだ続く韓国旅!

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