外国人労働者問題
ちょっと、夜な夜な、3時間ほど就寝して先ほど目覚めました。こんな時間に書くようなことでもありませんが、X(Twitter)を見てると多少話題になっているようなので少し書いてみます。今回は「外国人労働者問題」。
最近は特に、いわゆる「ダイバーシティ(多様性)」の観点から我が国の民族構成について変化を招くことに積極的な考え方がある気がします。私の知る限りですが、全国で同じ日本語を使う我が国でも、厳密に単一民族とは言えない部分があり、沖縄や北海道の一部に居住するアイヌといった、分類上他民族と言えば言える人達もいると思います。ただ、そこで本当に国外から長期の就労または移民を目的に流入する外国人とは、多少性質が異なると言っていいと思います。
現在日本には、長期の就労目的で滞在する外国人がどれだけいるか、私も全く把握していません。但し、深夜早朝のコンビニ等でも、店員が外国人であることは以前よりかなり増えたと思います。
話は変わりますが、特に欧州では経済成長の過程で労働力が不足し、貧富の差のある主に東欧、中東、北アフリカ等からの外国人を一時は積極的に受け入れていた時期があります。但し、これも知る限りですが現在EUにおいて、EU域外からの長期就労目的の外国人労働者の受け入れに積極的または寛容な国は少数派であると思います。
ドイツでは近年顕著に問題化していたと思われ、そうした国々の主にイスラム教徒の流入によるキリスト教文化の自国民との軋轢の増加が、かなり社会問題化して対応のために施策を増やす等の社会的コストの増大を招いたと言っていいと思います。問題はそれに留まらず、そうした長期就労の外国人の、日本で言えば年金等の社会保険の問題や、民族構成の変化に伴う学校教育の問題など、そうした労働者の就労による成果以上の問題処理が寧ろ増える、という状況だったと思います。
単純に、外国人労働者が増えると治安が悪化する、という話にはならず、その考えそのものは短絡的と言えますが、実際に起きていることを考えるとその通りと言える部分は多いかと思います。理由は、そうした労働者が多く流入すればするほど、労働に対する賃金の支払いにはネガティブな作用が働き、特にそれら外国人が就労する労働に本来収まるはずだった自国民労働者が外国人に対して排斥を働く、という形で治安の悪化を招くと言っていいと思います。
先ほど社会保険の問題に触れましたが、例えば日本では国民年金には様々な加入条件があり、それをクリアしてまでそうした労働者が年金に加入するかと言えば何とも言えず、加入しなかった場合そうした長期就労の外国人が高齢化した際の社会保障が必ず問題化すると思います。また、日本で就労する関係上、そうした人々は母国の年金にも加入出来ない、またはしないため、就労不可の年齢に達した場合は帰国も出来ない、という話になりかねないかと思います。
入管法上、我が国では国籍を持たない人間が就労するには就労ビザを取得する必要があり、これは最長5年有効のようですが恐らく更新の要件は厳格で、その手続き等に瑕疵があった場合は更新そのものが認められない、という話になると思います。こうしたケースは我が国でも既に多数あって、不法就労の状態のまま長期で就労し家族で生活していたが、それが摘発される場合にその家庭の子供が言葉も話せない母国に強制的に帰国しなければならないという問題が多発して、これが裁判または署名といったことに繋がるケースが過去にも多々報道されていたと思います。
話は少し変わりますが、就労者の少ない業界や業務が人手不足の解消のために外国人を雇用するというのは、それも結局は人手不足の原因となる労働条件や環境の改善が行われずに、労働者にとって不利な状態がそのまま温存されるという話になりやすいと思います。例えば、これを人手不足が頻繁に問題化する介護などで見てみると、介護要員を外国から受け入れた場合は、介護労働の抱える長時間労働や収入といった面の労働条件がそのまま温存されることとなり、より介護が外国人に依存するという結果に繋がることとなります。それは、介護労働に対する社会の目の変化というものにも繋がるため、その場合人手不足の解消は結局は諸条件の改善により自国民労働者が増えることがより望ましい、という話になるかと思います。
少し長くなり、まだまだ話題はあるのですがそろそろまとめに入ります。こうした移民や長期就労の外国人労働者を受け入れるという話を、「経済合理性」という面から見ると上記で述べた通り寧ろそれに反する結果を招くことが多数と言え、また、多様性の観点から見ても国内に外国人労働者が増えることと文化的多様性に因果関係があるかどうかは、諸外国の事情を見てもその相関が証明されたことは全くない、と言っていいかと思います。一旦受け入れた外国人は、国の経済運営の都合でそう簡単に帰国させるといったことはほぼ不可能となるので、簡単に言えばその点だけでも行く行くは社会保障コストの増大には必ず繋がる、と現時点で言い切ってしまって何ら問題がない気がいたします。
2000字を超えたのでこの辺にします。書けば書くほど、いくらでも書けるくらいにこの問題は多数の課題を含むと思います。以上です。