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Kindle Unlimitedで読み放題対応!『愚者の天国とゾンビ地獄 日本のゾンビ地獄の病理』(Kindle版)2023年8月15日刊行

目次
まえがき
第一章  : 王朝化し世襲代議士が私物化した政治体制  
第二章 : CIAに喰われた野田政経塾内閣に日本は潰される!  
第三章 : 国賊安倍晋三と統一教会=藤原肇著アマゾン電子版から一部抜粋「安倍晋三の射殺と三代の腐れ縁」   
第四章 : ペルソナ・ノングラータ   
第五章 : 日本のおぞましきアベジェクシオン政治   
第六章 : 本澤二郎の「日本の風景」 (4839)   
第七章 : 日本を破壊したゾンビ政治と愚民化のための言論統制
第八章 : 民主主義の危機と属領政治   
第九章 : 本澤二郎の「日本の風景」(4828)   
第十章 : ネオコンの略奪思想とウクライナ戦争   
第十一章 : 松下政経塾政権のスタートとその真相   
第十二章 : 本澤二郎の「日本の風景」(4850)  
あとがき : 本澤二郎


公文書の改竄や虚言の乱発で長期政権を維持し、日本最長の記録を作った安倍内閣は、ゾンビ政治を推進して来たことで議会制度を破壊し尽くし、日本を亡国の淵に追い込んでしまった。その結果は国力の衰退であり、工業力が著しく衰退したために、一人当たりの国内総生産(GDP)においても、台湾や韓国に追い抜かれてしまい、日本は後進国に転落しかけている。

この悲惨な現状の最大の原因は、政治家の質の悪さにあり、国策を考える資質がないのに利権漁りだけに貪欲な議員が、国民の仕合せを忘れ国政を私物化し、利権を増やすことに終始して来たからだ。しかも、閣僚の知的レベルが劣悪であり、教養も政治家の資質もない者が、世襲議員として、官僚に助けられ大臣を務めるので、リーダーシップとは全く無関係に、国政がゾンビ政体として営まれて来た。

自分の頭で考える訓練なしに、世襲議員として政治家になり、家系や当選回数で大臣になるから政策遂行能力はなく、全てを官僚の采配に従うので、自らの言葉では政治を語れない。だから、現状維持が最良の選択で既得権の維持に汲々し、戦前回帰の路線に邁進して家産体制を守り、次の選挙に当選することのために全力を傾け、それが唯一の将来計画になる。

若い頃からマンガだけに親しみ、硬質な本を読まなかったので、日本語もまともに習得せずに閣僚になるから、未曾有をミゾユウと破綻をハジョウと読み、中学生に笑われた麻生太郎が、首相になる珍事まで起きる。 また、首相の国会演説の草稿に、ここで強調や水を飲むと書かれ、それを忠実に従う安倍が、施政方針演説をしたという、茶番劇が罷り通るのであり、それを批判するメディアも不在だ。

こうした代議士の横行の放置は問題をはっきり提示し、それを批判的に報道するメディアが不在で、国民が必要な情報を手に入れなければ、問題の所在が分からないために、その異常性に気づくのが困難だになる。異臭が立ち込める中にいては、その異常性に気づかないし、第三者の立場の重要性について「岡目八目」と言い、昔からその価値を認めて、客観的な立場の優位性を評価して来た。

過去60年余りの人生を海外で過ごし、日本を世界の側から観察したので、私が記録した所見を著書の形でまとめて、これまで60冊余りの本を書き、中にはベストセラーになったものもある。だが、カントの筆法に学んだせいで、批判的な考察が濃厚なために、大衆に歓迎されることがなかったから、著書の殆どが絶版になっているし、最近の拙著の殆どが電子版だ。

電子版になっている理由は真実に迫って、タブーに挑み言葉狩りの障壁を乗り越え、事実を積み重ねて行くために実名を書く必要があり,際どいところはメタファーを使ってみたり、情報を分散する工夫も必要だ。ある種の秘密情報については、知っていることが分かるだけで、生命が危険に晒されしまうから、そうした配慮がなされており、古典の中にはそれが存在し、その謎解きと推理が読書の醍醐味でもある。

情報化した現在は権力が肥大化しソフトな弾圧と干渉が進んでおり、批判精神で権力の横暴を監視すべきメディアが、権力の立場を忖度するだけでなく、自己規制する傾向が強まっている。そんな中で私の発言の多くはアーサーケストラーの教唆に従い、Debunking(虚偽の正体を暴く)の精神に基くので、ある種の集団にとっては危険視され、忌避と弾圧の対象になりかねない。

だが、本書はわれわれの記者魂のせいで、書き難い忌まわしい事件の名前や関係者の実名が明記してあり、これが百年後の歴史に証言としての価値を持つことになる。また、写真も選び楽しく読めるように工夫してある。だから、日本では発言を躊躇している事柄でも、『愚者の天国とゾンビの地獄』の第何章で論じている事件という形で引用すれば、ホモ政治でも強姦事件でも暗殺事件でも売国行為でも、使い方次第で他の言論人がより自由に扱えるような仕掛けもある。

エプスタイン事件やバチカンのスキャンダルのように、世界では小児性愛の弊害とアドレナクロム絡みでLGBTが論じられているのに、日本では米国と同じでマイノリティ問題に矮小化されており、タブーの罠に抑え込まれていて、そんな言葉狩りに怯んでいれば今の日本のように言論は死んでしまう。
個人名の明示と断言において、腰砕けの状態の日本のメディアが曖昧な表現とポジショニングを好む中で、私の発言は特に突出した存在だし、歴史家として私はそれを誇りに思っている。そうした状況下で本澤二郎さんは、数少ない私の仲間に属す人であり、正々堂々と人の名前を書いて論陣を展開し、オールド・リベラリストの立場でまともな発言をしている言論人である。

本澤二郎氏の10年に及ぶブログ大全集、全10巻。

幸運なことに私は彼と対談しており、それを幾つかの雑誌に発表して、歴史の証言を残しているのでそれを活用し、共著の形で本書を出版できたことは、実に嬉しい共同作業だと痛感する。本書の表紙に使った「アテネの学堂」は私が最も好きな絵画であり、プラトンは天をアリストテレスは地を指し、ウイリアム・ブレーク的な今とは違う、天国と地獄をラファエルは描き上げている。

『アテネの学堂』

情報革命の目覚ましい発達のお陰で、多くの人がケイタイを利用して文章を書いたり読んだりする時代になり、短い文章に慣れたことて文章力が低下し、まともな本が読める人が減少している。最近の新聞記事に顕著だが、ケイタイやパソコンで使う文章も同じで短かくなり、複雑な文章は使わなくなって、特に関係代名詞を使う文章は絶滅寸前の状態にある。しかも、接続詞や前置詞を始め副詞の使い方について、それを使いこなす能力が衰えており、長い文章を文脈として理解する力が、前世紀の人に比べ劣化してしまい、簡単に飲み込める短文がこの世の春を謳歌している。

「私は本を読む。」に慣れ親しみ、それが日本語だと思うので、「私は、本を読む。」という文章に対して、違和感を覚えるせいもあり、私は編集者と良く悶着を起こし、時には喧嘩をしてしまうこともある。文体は個人に属すものであり、文章のリズム感を味わう人には新聞の短い文章に違和感を抱く者も多く、そんなことを言う年齢に、私も遂になったかと思ったりする。青年期に最も読んだ本が日本語とフランス語で、英語を嫌悪したせいもあり、私の言語感覚は特殊かも知れず、八十を過ぎた今頃になっても、仕方なく英語で書く文章はベーコン流になり、分かり難いと文句を言われることもある。

日本の現状が危機的であるだけに、本書で扱っているテーマの多くが、抽象度の高さとゲシュタルトの面で、それを理解するレベルの人にとっては、有意義であろうと期待して止まない。何しろ、文明のレベルでのシンギュラリティが目の前で展開し、変化が指数関数で進む時代だけに、本書の議論が日本の運命にとって、より良い未来へのポータルの役割を果たすようにと期待する。

この本の公開日が2023年8月15日であり、本澤さんが「あとがき」を書いたのが八月六日の広島の日で、私が「まえがき」を書きあげ、kindleの電子版に入稿したのが長崎の日の八月九日だから、最後に「八月は六日、九日、十五日」という句を書き添えて、核と戦争の廃絶を祈念することにしたい。

(Amazon.co.jpの紹介文より転載)


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