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やさしい場所へいこう あたたかいひとが集まる場所へ ひさしぶりに ひとの営みに触れた気がした あたたかく 穏やかに打つ 心臓のように かわらず ひとは生きてる その紐をかたく結んでいたのは 結局はわたしで 誰かを傷つけることなく ささやかに たわやかに いきていきたい
眠れない夜 布団の上 窓越しに鈴虫の音が聞こえる ねぇ、生きてる?
新しく出来た珈琲屋さんで 水出しコーヒーを買った 小さな花束を抱えた男の人が 自転車で駆け抜けていった 軽やかに走るあの人の後ろ姿を見た 今日は、いい日だ
力強いその書から 冷蔵庫もエアコンもない時代 涼をとっていたのでしょうか ガラス器に水を張り 幾分かでも涼やかにと 思考を巡らせたのかしら なびく草木に 一時の休息を得て 夕刻の糧にしたのかな 豊かな想像力に ただただ感心するばかり
こんなに辛いの僕だけだ それが辛いなら こんなに辛いのは僕だけじゃない そう思えばいい こんなに辛いの僕だけだ それが辛いなら この世で一番辛いのはきっと僕だと 秘密のノートに書き綴るといい 辛い感情はいつも孤独に 存在を否定されて 辛い感情はいけないもの?
あと少し夏の音を聞かせておくれ