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のほほん別居

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結婚9年目、コロナ真っ只中の大晦日、突如始まった別居生活。ひとり飯の記録として書き始めたnoteがいつの間にか心の吐露となり…別居から離婚まで1年2ヶ月の揺らぎの記憶 2020…
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記事一覧

のほほん別居72 2022.6.19

もうすぐ別々の姓になる夫のことを 考えたり、考えなかったり この長い夜を 彼はどうやってやり過ごすのだろう 夫婦や家族の特権は 相手のことを心配できることだと思う 籍を抜くということは その権利を手放すこと 彼の長い夜が 柔らかいものでありますように 妻として 最後の祈り それは わたし自身への慰めかもしれない

のほほん別居71 2022.5.25

今日がいい日だったから 楽しみにしていたワインを 自分で開けると決めた はじめて選んだ 焚火台で起こす火は いつまでも愛でていられる どうでもいい なんでもいい、と 選ばなかった道は 私をぼやけさせ なんでもいい存在にした 自分で決めた人生の方が きっと 何十倍だって楽しい

のほほん別居70 2022.5.17

よどみ、について あれからずっと考えている 私の中の何がよどむのか 今はだいじょうぶ 何も感じていない 何も辛くない よどみなんてない ふと、 あの時 向き合ってもらえなかったこと 一緒にいられなかったこと 立ち止まって話し合えなかったこと 必要とされなかったこと そんなことを思い出して 涙がこぼれた その ひとつひとつが よどみ、だ 私の中で そういうものを 話し合えないまま ぶつけ合えないまま 一緒にいるということは よどみを溜め続けること 今は、 悲しくない 辛くない

のほほん別居69 2022.5.11

よどみ、について 留まるべきか 進むべきか 共に在る訳も 別れる理由も 見失ってしまった

のほほん別居68 2022.4.24

4月 自分たちの家と呼べる場所を離れ 一人暮らしをはじめた 次に住むならと、決めていた町 オレンジ色の夕暮れが似合う そんな路地のある 下北沢のような雰囲気の場所へ そのとき わたしの指は あまりにも無防備で

のほほん別居67 2022.3.16

春 今年は寒いねと言っていたのに いきなり花粉を連れて春の風がやってきた そして、 私にとっても今年は特別な春 2020年の大晦日に別居をはじめ ひとりで迎えた結婚10年目 答えを出すと決めた2022の春 と言うよりは、ただ目の前にあるものを受け入れようと決めた 今年に入り、二度話し合いをしたけれど ゆるりと穏やかだった それは、別れるという前提のもとでの穏やかさであり この先を共に歩むことがないからこその心からの感謝なんだと思う 思っていることをちゃんと伝えるとか わかり合

のほほん別居66 2022.2.25

ひどい顔してる もうごめんは言わない そのペースに ついていけなくなったのは わたしだ 前に投げられた もう待ってられないの 言葉の違和感 それは わたしが 飲み込んだ ことばだったのか それとも わたしが 変わっただけなの? 放った矢は 自分に突き刺さる 共に歩む道よりも 自由になりたいと 走り出したくて それは 仕舞い込んだ わたしだ 感情に背く代償は 恐ろしいほどに わかっていたつもりなのに 染みついた無意識の思考は そう簡単には落ちないらしい 呼吸の仕方は覚えてる あ

のほほん別居65 2022.2.19

この一年 ほんとは辛かった ほんとに辛かった なんども なんども バカみたいに 大丈夫だよって言い聞かせて 見ないふりして 過呼吸の治め方も手慣れてさ もう いい加減 先に進みたい 自分のことだけ考えてもいいかなと呟いてみた

のほっほん64 2022.2.16

昨日、新しく住む家を探しに行った 部屋を借りる時の緊急連絡先 まだ両親には話してないので 夫になってもらうことにした こんな些細なことでも ひとりでは儘ならず たぶんこれからもっともっと 思い知るんだろうな 自分が どれほど守られていたのかを *ミスタイプがおもしろかったのでそのままに。のほっほん…

のほほん別居63 2022.2.7

朝の散歩の途中ふと頭に浮かんだ この1年 何かを消化させようとしていた気がする ともに過ごした10年に意味をつけたかったんだと思う それは前に進むため ・ 自分を納得させようとしている気がする 3年ほど前、私がブログに落とした言葉 これはたぶん留まるため なにかを必死に守りたかったのかもしれない どちらが正解ではなく ただもう 前に進みたかった それだけのこと

のほほん別居62 2022.2.6

立春 帯状疱疹ができた 原因はストレスと過労だそうで 子供の頃からそういうことがどうにも鈍くて笑っちゃう 朝、目が覚めて あぁ辛かったんだなと 声をあげて泣いた 寂しかったし 切なかったんだなって もう一度向き合うのが恐いんだ だから そんなこともう見たくなくて ありがとう感謝してるって そう言って終わりにしたいんだ もう辛い思いはしたくない たぶんきっとそれが本音 今朝、布団の中で ひとり泣きながら思った 自分を守ろうと 必死なんだね わたしは

のほほん別居61 2022.1.28

この10年間 無駄な時間なんて 1ミリもなかったよ

のほほん別居60 2021.11.12

わたしはさ、 出逢えてよかったって思ってる ふと急に 伝えたくなって メールしたけど これは 別れの挨拶だねって 気づいて 自分でも びっくりするくらい 泣けた

のほほん別居59 2021.11.1

約1年ぶりの松本 あの頃には想像もしなかった1年で あの頃とは全く違う世界を見ている今日 出会えなかった人と 出会えなかったわたし 人生の不思議 どちらも大切