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校内研授業公開「数学者の時間」

 校内研の授業公開の日で、校内の先生たちでお互いの授業を見合う日がありました。1〜4時間目まで、授業を公開し合う形で市の指導主事や外部の講師の方もいらっしゃりました。ブロック研究にも関わらず、5学年+支援級、計10学級(僕の学年は3クラスとも公開)が授業公開をしたあたりにうちの学校の先生たちの前向きさを感じます。研究のテーマは「好奇心・探究心」子どもたちのやってみたい!学びたい!を引き出す授業づくりとは何かを考えてきました。
 高学年ブロックは「算数の問題づくり」に焦点を当てて実践を考えました。その中で、5年生はちょうど僕がLAFTで伊垣尚人さんに学ばさせてもらった「数学者の時間」に取り組みました。その公開授業になんと尚人さんに見にきていただく事ができたのです。
 学年3クラス全員が公開をし、良問を解くクラス。問題作りをするクラス。作った問題を解き合うクラス。それぞれの時間を同じ時間に公開し、3クラスを見れば、数学者の時間の流れがつかめるような公開の仕方にしてみました。
 そのため僕は他の2クラスより早く実践をし、2人の先生は授業を見に来てくれて、放課後授業について話し合うことを何度がすることができました。今回の研究で僕が1番学びになったのは同じ授業を複数人で見て子供の姿について語り合えたことです。同じ授業を見ていても見ていることが違うためにそれぞれ気づいたことがまるで違いました。それを共有し合うことで子供たちの思考するプロセスについて考えることもできたし、意外な発見もありました。
 川渡り問題の問題づくりをすると登場してくるキャラクターだけを変えて答えが同じ問題が多く出来あがりました。僕は問題であれば、子供たちはすぐ解けてしまうと思っていました。しかし、少し条件が変わっているだけでまたわからなくなる子がいて、その子はもう一度解くことで理解を深めていたそうです。そのことは、他の先生が気づき、教えてくれてました。
 また僕の子どもへの見取りを共有することを通して、自分自身の教育感を共有することにもつながっていたと思います。結果だけではなく、プロセスに価値があること、子供の思考錯誤に伴走していくこと、そのような教師のあり方についても少しだが触れることができていたと思います。
 授業公開終了後は、尚人さんと学年の先生で振り返り。実際の子どもたちを見てもらって、フィードバックをもらえる時間はとても嬉しいものでした。実際の子どもたちの学んでいる場面と、数学者の時間としての設計をつなげて話してもらうことで僕ら自身の実践への理解も深めることができたように感じます。
 子どもを見て語ること。子どもの姿から学ぶこと。自分の現場でこの学び方をもっとつくっていけたらいいなと思います。

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