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働き方改革→『働きがい改革』
働き方改革から『働きがい改革』
先日参加した教育セミナーでの杉田先生のお言葉。
この言葉の使い方に深く共感するとともに、そもそも働き方改革って、働き方のあり方を見なおすことじゃないのとも思った。
時間短縮や業務削減と言うのは、単なる働き方の改善。
改革というにはそれだけでは心許ない。
改善のことをわざわざ「改革」と盛って言う背景には改善を今までしていなかったことがあるのではないだろうか?
例年通りで良いよね。日付だけ変えて提案して。
そんな言葉を働き出した頃に言われた気がする。
また、年度末反省を沢山出すような人を変わっている人。少し面倒な人と捉える傾向もある気がするけど。
そんなことを繰り返してきたツケが今に溜まって、改善のことをわざわざ「改革」と言わなければ物事が動かなくなっているのかもしれない。
それはそれとして。
一方で、言葉の使い方は大事だと思った。
本当の意味での働き方改革がそもそものキャリア感を考え直したり、組織のあり方を見つめ直すこととして出てきたのだとしても、現在多くの人が認識している働き方改革は、時間短縮業務削減と言うことになってしまう。
その認識に対して、いくら声を上げて
「本当の働き方改革はそんなんじゃない!」
と言ってもそれはうまく届かない。
しかし、言葉を少し変えるだけで人が受け取る印象は大きく変わる。
そのように思った。
そのワードチョイスにすごいなぁと思うとともに、このような現状の認識を書き換えるために新しい言葉を生み出すということの大切さを感じる。
例えば「評価」という言葉。
評価と言うのは、本来であれば人の成長に大きく影響を与えるものだ。
しかし、今の「評価」は通知表をどのようにつけるか。ということに重心が置かれすぎていると感じる。
さらにその通知表は子供たちにとって全く何の価値もないものになっている。
通知表はあくまでも保護者への説明責任のためだけに出しているとしか思えない。
教員も1番気を遣っているのは子供たちの成長のためであると言うよりは、保護者からクレームを言われないようにすることだ。
そんな現状の中で、「評価」という言葉ではなく、評価を子供も教師も成長するためのものと言う意味合いにする新しいワードは何か無いか?
見取り?子供理解?少し弱いような気がする。
何か良いアイディアがあったら知りたい。