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イモニイから学んだこと
土曜日にLAFT主催の学習会で井本晴久さんのワークショップを受けた。
井本さんはNHK「プロフェッショナル〜仕事の流儀〜」で取り上げられた教師だ。
学習会の前に読んだ書籍の中の
子どもの良いところを伸ばすのではなくて、今その子が持っている全部が価値だ。
という言葉が気になっていた。
僕は子どもの良いところを伸ばしてあげたいと思っているし、それにやりがいも感じていた。
僕の考え方とどう違うのかを知るのが楽しみだった。
午前のワークショップはトランプを使ったアクティビティ。
初めてやったものばかりで、どれも楽しむことができた。
ただ、それ以上にそのアクティビティの途中で井本さんが話してくれることが僕の心には響いた。
「何かを取り出してのトレーニングのようなことは、あまり価値がないと思うんですよ。こういったゲームをしている中でも論理的に考えることだったり、相手の表情を読み取ることだったり、いろんな力を使っているんだよね。それを僕たちは『見て・取る』。そしたら、その発揮している力を共有してあげればいい。人は大体、自分が自然にできていることって自分ですごいって思わないんだよね。自然にできちゃうから。でも、他の人からしてみればそれがすごいこってこともある。それを伝えてあげれば良いと思うんだよね。」
ものすごく共感できた。
この日、井本さんは『見て・取る』という言葉を繰り返し使っていた。
「見取り」ではなく、『見て・取る』。
勝手な想像だが、あえて使い分けているように感じた。
教育現場で「見取り」というと、通知表をつけるための評価をするために行うイメージが湧いてしまう。
しかし、井本さんが言いたいことはそういうことではない。
子どものすごいところを『見て・取る』。そこから教材も考えつくともいっていた。
この『見て・取る』はきっと子どもや教師の成長につながっていく技なんだと思う。これが今自分がやりたいことだと再認識することができた。
もう一つ自分の中で大きく残った言葉は
「本当に伝えたいことは言葉にすのではなく、授業の中にデザインする」
ものすごく響いた。そして、自分を振り返った。
ものすごく僕は言葉にしていた。
井本さんは
「言葉にすると、どうしても子どもは教師の期待に応えようとしちゃうんだよね。先生の価値観に寄せてくるというか。それって、本当の意味で価値があるのかな?と思ってしまうんだよね。授業の中にデザインすることで、その子自身が気づいて大切だと思えればそれは本物だと思う。」
というようなことを言っていた。
授業者としてのこだわりがそこに見えたような気がした。
伝えたいことをデザインした授業がつくれるようになりたいという目標になった。
僕にとって大きな2つのものが得られる機会になった。
井本さんや企画をしてくださったLAFTの皆さんに感謝をしたい。
そして仙川駅周辺の美味しいものMAP。一つずつ行ってみたい。