2024年だけど結局ツインピークスとマルホランドドライブが一番面白かった話
2024年も基本アマプラ使ったり家族の目を盗んではこっそりレイトショーに行ったりして色々映画を見ましたが、(それでもあんまりホイホイと行けないので、劇場で見た奴は、ゴジラ-1、哀れなるものたち、グラディエーター2、ジョーカー2、と何見たっけ。。。位。。。)
結局一番面白かったのはツインピークス(旧作、リターンどちらも)とマルホランドドライブでした。
デヴィットリンチは、観たい人だけ観ればいい系映画の最たるものなので、全然人にお勧めできるものではなく、お勧めしようとも思わないです。話もわけわからなくてやりたい放題だし、人生において何らかの教訓が得られるわけでもなく、特にリターンズのラストは、引っ張りに引っ張り、最後の最後まで見て、いい加減にしろと思わざるを得ないようなラストと言ってもしょうがないのかもしれないが、でもやっぱり面白いと思ってしまうのはどういう事だろうか、そもそもが、夏に一気見してからもうあまりストーリーも覚えていないのだが、しかし一番面白かったのは確かに事実です。
マルホランドドライブは12月に観て、なるほどこれはツインピークスでやりたかったことを見事に要約出来た話だな、と思いました。
ちゃんと語ろうとすると情報量多すぎるし、もう登場人物の名前も誰が誰だか忘れてるので、自分なりに要約すると、ツインピークスの旧作というのは人間だれしも二つの側面があり、一方が他方を支配している、というもので、リターンズの方は、あり得たかもしれない未来、あの時あそこで救う事が出来たら(でもそんな事は無い)という話でした。
マルホランドドライブも、あの時こうだったら、という話だった様な気がする。結局何も言えていない。。
あり得たかもしれない未来を描くというよりか、リンチは二つの世界、並行世界のようなもの をそうした物語上の説明なく描く(説明したらマジックが溶けてしまう)人なのかなと思います。
そこを越境する人物、トリガーが常にいる。(丸太おばさん、カウボーイの男、シカモアの木 などなど)
社会から離れることで世界に触れ、文字通り(本当に文字通り)鍵を空けると別の世界に入ってしまう。そこでは悪い自分がいて、登場人物の役割が変わっている。目が覚めるとまた世界が循環している。すべてはまやかし。
なんなんだ?なんだったの?でもやっぱりこんな映画はリンチでしか味わえない。でもお勧めはしない。