
野球部後輩へアプローチ
初日に独身男性の一番の友人へのアプローチで心が折れてしまった俺だが悩んでる暇などなかった。
同じ独身でも今日は前職野球部の後輩だ。
電話でアポを取った時はこんな感じだ。
隣にはマネージャーが張り付いている。
もしもしcocoです。
証券分析したから一回会ってもらって良いですか?
(隣はマネージャーが聞いてることもあり練習したアポとりしか出来なくなってるので後輩に対しても敬語になってしまう俺)
cocoさん(笑)なに敬語使ってるんすか?(笑)
良いっすよ!
っで何用意しとけば良いっすか?
印鑑すかね?
いくらくらいっすか?
俺、入りますよ!
いやいや◯◯、証券分析の話だからまだ用意しなくて良いよ。
(内心はなんて良い奴なんだよ)
後輩は営業だったので日中に時間が取れる。
よく行く喫茶店で待ち合わせ。
後輩がス-パーカブに乗ってやって来た。
ああ~cocoさん!久しぶりっす!
おお!悪いな仕事中。
何言ってんすか~
cocoさん、入りますよ!いくらっすか?
何も説明しないうちからこんな感じだ。
前職の独身男性一発目だ。ちゃんと説明して次に繋げるには…
現状に不安、不満を感じてもらい納得して契約して貰わないと紹介には繋がらないのだ。
俺は会社案内をきちんとしてなんで転職したかを話して行く。
そして本題の証券分析だ。
野球部は監督からの紹介で◯◯生命のおばちゃんから全員入っている。俺もそのおばちゃんから契約していたので保険内容もほぼ同じだ。
ええΣ(゜Д゜)!
マジっすか?
こんなん聞いてないっすよね!?Σ(゜Д゜)
おばちゃん……勘弁して欲しいっすね(-.-)
マジか………
cocoさんもこれだったんすか?(・・;)
後輩はかなりの衝撃を受けていた。
そして俺は今回も鞄に一応設計書を入れておいたのですぐにでもプレゼンして契約を欲しかったのだがぐっと堪えて保険を設計する上での考えを後輩に話していった。
そしてこの野球部の後輩が今後のキ-マンとなって行くのだった。
やっぱ体育会系の男性は決断が早く言っちゃ悪いが単純で素直だ。
このように営業マンは比較的日中に外で時間を取れるので俺にとっては効率の良い仕事になった。
そして保険の場合、通常契約すると証券は郵送されるがうちの場合は郵送せずに証券は手渡しとなっている。
そして俺は商談は外で証券を手渡しする時に
敢えて銀行内の仕事が落ち着く17時過ぎに直接支店に訪問して銀行内で行った。
見た目も重厚な保険証券ケ-スを手に抱えて目立つようにしていた。
支店内の銀行員はなんだなんだ?契約したのか?ってわかるように振る舞った。
必ず何人かは気にしているものなのだ。
こうして自分が知らない銀行員とも契約が増えて行った。