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スキマバイトがサービス業を破壊する
〜シンプルに考えよう〜:〜:〜:〜
テクノロジーや政治や専門知識を省いて、難しいことを誰にでも分かりやすく!
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タイトルが煽り気味になっているけど、本当の意味は ”スキマバイトを活用する企業がサービス業を破壊する" です。
世界的に見て最高のサービスを提供する日本の物流だけど、そろそろ限界なのは事実。
◆スキマバイトへの置き換えが物流にとどめを刺す
ヤマト運輸で配達物の紛失が頻発していてスキマバイトに疑いが掛かっているという話がタイトルになっているけど、これはあくまでも想像の話。
問題の本質は、配達が間に合わないということ。物流のエコシステムが破壊されていることが問題であって、配達物の紛失は別の問題。
日本の物流、配達の確実性は世界一のものであって安心のサービスだったわけですが、これも従業員の好意に甘えていた訳です。伸び悩む賃金、長時間労働、再配達などなど。
さらには2024年1月末に終了したクロネコDM便に携わってきた約2万5000人の個人事業主との契約終了し、スキマバイトへ置き換えた。
どのような判断基準で熟練した個人事業主を素人のスキマバイトに置き換えたのかは知る由もないですが、これが致命的な間違いであることは疑いようのないこと。経験こそが効率向上の要。
スキマバイトの台頭は労働力の日雇い化。これは先進国にあるまじき労働エコシステムの退化。
スキマバイトは一人ひとりの労働者の生産性を向上させない。仮に人口が増え続けるのであれば、一人当たりの生産性低下を人数でカバーできるだろう。しかし日本の労働人口は減り続けるのです。
企業は安直にスキマバイトを利用すべきではない。どのような形であれ自ら雇用力を強化して労働生産性をあげていかなくてはいけない。