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地方ツーリズムをサステナブルに

〜簡単に考えよう〜:〜:〜:〜:〜:〜
テクノロジーや政治や専門知識を省いて、難しいことを誰にでも分かりやすく!
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 コロナ禍を経てインバウンドが盛り上がるなか、オーバーツーリズムとか観光客の迷惑行為の様な問題が世間を騒がせていますが、もっと本質的な問題は人手不足という話。

 まだまだインバウンドツーリズムのGDPへの貢献は小さいものですが、観光業は日本国内での直接消費を促進する施策として注力すべきセグメントです。
 プレジデントオンラインの記事では地政学リスク、経済変動、異常気象などのリスクを上げていますが、一番の可能性は地方消滅=観光消滅⁉ではないでしょうか?
 都市部ですら人材確保に苦労する中、地方ではさらに厳しい状況で人材確保がままならない。コロナ後でも人手が集まらないために部分的にしかオープンしていない宿泊施設も多いのです。

 2023年にニューヨーク・タイムズで盛岡市が紹介されて以来、山口市、富山市など世界に向けて紹介されて、観光地として注目の集まる日本の地方都市ですが、まだまだ十分な受け入れ体制ができていないのが現実。
 ただ思うのは、日本人が思うほど至れり尽くせりのおもてなしが求められる訳ではないのです。主要な観光地に飽きて、もっと日本の原風景を体験したくて各地を訪問するインバウンド観光客。彼らはありのままの日本を見たいだけなので、そのままの魅力を提供すればよいだけのこと。
 かつて日本人が "地球の歩き方" を片手に世界中を旅して歩いていた頃、至れり尽くせりのサービスはどこにもありませんでした。まあ今よりは日本語の観光案内が世界中にありましたが。そんな中で、私達は異国の街で不案内でも楽しい時間を過ごしたものです。

 記事でも紹介されている大分の成功事例。2014年くらいに九州での展示会開催のため各県を訪問していましたが、別府の杉乃井ホテルでのお話は非常に面白かったのを覚えてます。コロナ前のインバウンド盛り上がり期でも、訪日客に特に注力せずとも年間を通して客室の稼働率は9割超え(修学旅行の団体受け入れ時期は100%超え)。外国客対応もAPUとの連携で数十国語の対応が可能とのこと。産学連携が上手くいっている事例としてインバウンド受け入れの優秀な器が既に完成してたのです。

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