年中休業うつらうつら日記(2024年11月16日~11月22日)
24年11月16日
昨日はせいうちくんがとても美味しい高価な「太巻き」を買ってきてくれた。(トップ写真。リモコンは大きさ比較のため)
特に何の記念日でもないが、仕事をして収入があるうちはたまに買ってくれるつもりらしい。
嬉しい。
できれば年金暮らしになってもたまには食べたいな。
「家計を引き締めている」って重荷に思わないように。
あー、でも、会社に行かなくなったらもう東京駅近辺でしか売ってないものはわざわざ買いには行かないね。
本当は2人して皮膚科に行ってアレルギーの薬と私の手術痕のケロイドを鎮める薬をもらうはずだったのだが、けっこう朝寝坊してしまったうえ、夕方から息子のインプロコントライブを観に下北沢へ行くので、交通手段をどうするのかとても悩んでいた。(皮膚科は遠いので自転車で行くしかないが、さてその自転車をどこに置いておくか?)
結局、予約を取り消して別の日に入れ直す。
今日は皮膚科はあきらめよう。
図書館で予約した本が来ているようなのでまずピックアップに立ち寄り、それから下北沢に向かう。
「珉亭」でラーチャン食べようと思ったら、例によって15時前はごはんがなくなってる時間。チャーハンができない。
「15時頃炊き上がります」と言われたのでちょっとそのへんぶらぶらして戻ってきたら、
「もうじき炊けますから、入って待っててください」と手前の広いテーブルに案内してくれた。
「珉亭」の1階がガラガラなのを初めて見たよ。
でも出る頃には店の前に行列ができてたし、レジの人に確かめたら「閉店の話はまったくのガセ」だそうだ。
「レディジェーン」がなくなるのは本当らしいから、Nさんしっかり仕切って青春とのお別れ会を開いてね。
そのあとはカフェ「トロワ・シャンブル」。
せいうちくんの学生時代によく来たが、その40数年後も一緒に来るとは思わなかったよ。
すっかり人出の増えた、昔の原宿のように歩きにくい下北沢では、古くからの店がどんどん消えていく。
3年ほど暮らしたかな、私は。
その頃通ってた喫茶店で今も残っているのは「トロワ・シャンブル」と「パルファン」だけだ。
パルファンはマスターがお年なうえ、元の平屋を3階建てのビルにして、1階はテナントに貸し出し、2階で喫茶店を営業、本人は3階に住んでいるという実に安定した生活のせいか、なんと土日と水曜が定休日になってしまった。
混んでる下北沢がキライになったのだろうか。
トロシャンは毎回1時間近く並んで待って、やっと入っている。
待ちのスペースに灰皿があるので待っててもあまり気にならないのだ。
立ってるか座ってるかの違いだけで、「喫茶店(の外)でおしゃべりしている」って状態は同じ。
狭い踊り場は5、6人も待つといっぱいになり、さすがに登ってくる階段に並ぶ人はあまりいない。
かつてはいたのか、「階段にお並びの際は壁側にお寄りください。手すりを必要とする方の邪魔になります」と貼り紙がある。
そして、いったん入れれば、喫煙自由だし、パルファンのように「90分以上ご在席の方は飲み物のお代わりを注文してください」なんて屈辱的な貼り紙をしないで済む。
「いくらでもいていい」(ただし、待ってた身としてはどうしても今現在待ってる人の存在及び思うところが気になる仕組み)、非常に喫茶店らしい喫茶店だ。
そして19時半から息子たちのライブ。
グループ6人全員元気そうだった。
息子は昨日の別のライブでは髪が伸び放題でぼさぼさだったが、夜の間に妻のMちゃんが切ってくれたそうで、大変清潔感がアップしていたと思う。
明日の選挙票、息子の分が住民登録してあった実家に届いていたので、今は中野区民でも選挙を無駄にしたがらない彼のために届けておいた。
「で、いつ?え、もう明日なの?」と驚いていたが、
「まあ、ついでに家にも顔出していきなよ」と言っておく。
今日はビンゴカードで「お題」を出す人を決める方法だったようで、毎回、そのへんに凝るなぁ。
せいうちくんが最後の1人としてビンゴになったので、カードをもらい受け、私がお題を出した。
まず名前を聞かれ、
「私には3つの属性があります。せいうちの妻と、うさこという個人と、林賢の母親という属性です」とややこしい自己紹介をしてから、今日は何か最近あったエピソードを話してもらってお題にするようなので、
「奥日光の景色が非常に美しかった件と、4カ月居候していた林賢が出て行ってものすごくすっきりした話と、どちらがいいですか?」と言ったら、メンバーほぼ全員(もちろん息子は除いて)が「林賢くんが出てった話がいいですね!」と言うので、そっちを話すことにした。
私の話が長くなるのは知り尽くしている息子が、
「息子がいて、一番困ったことは何ですか?」とボールを投げてきたので、
「奥日光から帰ってきて疲れて『もう今日は冷凍うどんでいいね。確か冷凍庫に3玉あったはず』と言いながら探したら、1個しかなかったんです。知らない間に息子が食べちゃってました。うちでは『最後の1つになったら申告してもらう。そしたら新しいのを買ってくる』ってルールになっててそれは散々伝えたんだけれども、こんなところで余分な口が食べる悲劇を味わうとは思いませんでした」と語ったところ、息子がやや撤収気味に、
「はい、お題、いただきました~」と言って即興コントが始まった。
「俺は親に叱られたくない」と言い張る息子が冷凍うどんを食べたことを隠そうと、妻まで引っ張り出して(グループ1の身長を誇るMくんが演じてくれた)、ひとつしかないうどんを「3つある」と主張し、妻にも何度も指を1本出させて「お父さん、お母さん、これは何本に見える?」「全部1本だろう」「お父さん、これは、3、3、4だったんだよ。奥日光のヘンな磁場にあたって、脳に異常が起きてるんじゃない?」と話を捻じ曲げるコントだった。
長くなったけどオチまできちんとやれてて、なかなか面白いコントだったよ。
「ボケたんじゃないの?」と言われなくてよかった。
終了後はドリンクをお代わりして(「安いハイボール」500円。「梅酒のロック」600円)、少し息子や仲間たちと話して帰る。
真面目に会社勤めをしながらコントグループのプロデューサー役も務めてくれているSくんが「2足のわらじ?いや、大変じゃないですよ。仕事とコント、それぞれがほどよくもう片方の緊張を和らげてくれますから」と頼もしい。
「結婚という、3足目のわらじはどうですか?」と聞いてみたところ、
「結婚ですか!いいですね!実にいいですよ。楽しいです。林賢くんも楽しそうで、何よりです」と明るかった。
彼は子供も欲しいと思っているらしいので、妻のMちゃんが考えてるのに「あんまり考えてない」と言い放つ息子には、もっと夫婦で相談して話し合ってほしい。何でも。
1時間ぐらいで帰ったが、楽しい時間だった。
夜中に息子に「で、明日は来るのかな?」とせいうちくんが聞いたところ、
「うん、Mちゃんと行くね」
えーっ、Mちゃんも来るの?
息子の顔だけ見てさっさと返しちゃおうと思ってたのに、妻が一緒となると途端にハードルが上がるじゃないか!
もっと早く言ってくれればいいのに!
あわてて明日の分担を決め、片づけて掃除してケーキ屋にシュークリームを買いに行く算段をする。
「何もしないでごろごろと『三体』観ようと思ってたのに!」
いや、来てくれるのは嬉しいのよ。
でも、やっぱり「おもてなし」しなきゃ、って思うのよ。
晩ごはんは自分たちだけで外食したいらしいのだけが救いかな。
あんまり長く引き止めても悪いし、早く追い返すのも失礼だし、こういう場合の訪問はどれぐらいの長さが適当なんだろう?
ホストとしては、1時間半ぐらいを目安に「じゃあ、そろそろ」って言った方がいいのかな、それとも相手が「じゃあ、そろそろ」って言うのを待つのがいいのかな。
わからん!
長老やGくんになら、
「今開けたその缶ビール飲んだら帰ってくださいよ」って気軽に言えるのに!
24年11月17日
息子が来るかもとは思っていたが、妻のMちゃんも来るとは思わなかったぞ。
おまけに夕食は2人で吉祥寺で食べたいから、お茶だけでいいそうだ。
てことは泊まりもなしね、と少し残念に思っていたら、せいうちくんがあわててシュークリームを4つ買ってきてくれた。
おやつを食べ、紅茶を飲み、話題が途切れた時にせいうちくんが、
「じゃあ、2人とも吉祥寺で遊びたいだろうから、そろそろ」と言ってくれて、和やかに終わった。
Mちゃんは我々の年越し旅行計画を聞いて非常に感心してくれた。
「車内でiPad Proで紅白を見て、『緑のたぬき』を年越しそばにしてその辺から響く鐘の音を適当に聞く」というあたりがとても気に入ってもらえたらしい。
来年はキミたちがキャラバンを予約して行ってみたら?
しかしなぁ、シェアハウスでの年越しの方が面白そうな気がするよ。
2人が帰ったあと、せいうちくんが急にじたばたし始めた。
「スマホがないんだよ。僕、どこに置いたかなぁ」と探し回ってる。
「ちょっと、鳴らしてみてくれる?」と言われて私のスマホからMessenger電話をかけたが、家のどこからも音は聞こえてこない。
「息子が間違えて持って帰った可能性もないではないけど、それなら今の着信に出てくれそうなもんだね」
「そうだね。たぶん、彼は持って帰ってないと思う。じゃあ、どこに行ったんだろう。ああ、スマホをなくすと本当に気苦労だ」と悲しそうに探し続けるせいうちくん。
やがて、最後の可能性に気づいたようだ。
「さっき、ゴミをくくってゴミ置き場に置いてきた、あの中に入ってるのかも」
「ありそう!じゃあ、ゴミ置き場に私のスマホ持ってって鳴らしてごらんよ」
家で待っていたら、やがてゴミ袋をひとつ持ったせいうちくんが帰ってきた。
「なんか、この中で鳴ってる気がするから、持ってきた」
確かに呼び出すと「ヴーン、ヴーン」ってサイレントモードの音がするねぇ。
紙が中心の、それほどベタベタしたりゴミ臭かったりする袋ではなかったのは不幸中の幸いだが、ゴミ袋の中ってのは案外荒れている。
少しずつ取り出さないと中身がわからない。
それでもついに発見の時は来た。
「あった~~~!!!」
一応事情を話して聞いてみた息子も心配してくれたので、「あったよ!ゴミの中から見つかった」と報告して「よかったよかった」と返事をもらって、やっとほっとする。
「このまま気づかずに明日になってて、ゴミ回収が来ちゃって持って行ってたら、と思うとぞっとする」と一気に老け込んだ顔でせいうちくんが言う。
そうねー、ゴミ処理場まで行っちゃったらもう見つからないし、完全に消えてしまったのか誰かが持っているのかわからないって、つらいよね。
個人情報のカタマリだもんね。
お互い、スマホの扱いには十分気をつけよう、ってことになった。
ああ、見つかってよかった。ゴミ捨て場を思いついたせいうちくん、なかなか冴えてたね。
かがんだ時に胸ポケットからするっと落ちたと思われる。
以前は首からストラップで下げていたので起こらない事故だったが、つける箇所が壊れてしまって下げられなくなったそうだ。
ぶら下げ派の長老とGくんからきっと何か言われるに違いない。
急に田村由美原作コミックで菅田将暉が「久能整(くのうととのう)」くんを演じるドラマ「ミステリと言う勿れ」が観たくなって、とりあえず今入ってるサブスクを全部チェックしたが、やってない。
しょうがないから自分ちのHDに残してあるのを観始める。
面白いじゃないか!
もちろんたちまち原作も読み返し始める私である。
24年11月18日
せいうちくんは出社の帰りに特養にいるお父さんに面会しに行ったようだ。
帰って来てから話を聞いたら、落ち着いて静かに過ごしているそうだ。
入所した当初は「いつ家に帰れるんだ」と職員さんを殴らんばかりの勢いだったそうだし(せいうちくんとまったく同じタイプで、声を荒げることもまれな人だったのに)、しまいに入所者さんたちに連帯を呼びかけ、「こんなところにいることはない。出ていこう!」と扇動したという武勇伝の持ち主になってしまった。
その後、慣れたのか薬をのんでいるせいか、非常におとなしいみたい。
用意したテレビを見ることも、持って行った本を読むこともなく、1日ぼーっと座っているらしい。
そういう人の中では時間はどんなふうに流れているんだろうか。
時々現れるせいうちくんをまだ息子と認識できてはいるが、状況を理解できているのだろうか。
せいうちくんは、父親のきょうだい3人全員認知症を患って、90歳を越えたあたりで2人まで亡くなっていることも合わせて、
「自分は認知症からは決して逃れられない、早死にする心配だけはないけど、それはそれで蓄えが足りなくなったらどうしよう」とかなり気にしている。
私も、私との人生を忘れてしまったせいうちくんと話すのはつらいかもしれない。
家系って面白いもので、私の父方も母方も短命で原因はたいがい癌。
せいうちくんの方は、長生きはするが、最後の方は認知症。
どっちも困ったものだが、やはり認知症にほぼなる見通しってのはありがたくないものだろうね。
お義母さんは85歳越えてもバリバリに元気にジムに行ったり暗算をしたりしているようだが、せいうちくんは非常にお父さん方の気質・体質を受け継いでる気がするから、早くからメモリークリニックにかかってもらってる。
癌も治る病気になったんだから、認知症だっていつかはいい薬ができるよ、きっと。
最近、せいうちくんが買い物のついでに「焼き芋」を買ってきてくれる。
最初は蜜が滴るほどの甘さの「紅はるか」だったが、なぜか次からは「紅天使」という種類になった。
しかしこれでもじゅうぶん甘い。
もはやそのままでお菓子である。
「繊維質を多く含み、美容と健康に良い」と思いながら食べているが、もちろんものには限度というものがあるわけで…体重計と相談しながら食べよう。
24年11月19日
うっかり忘れるところだったが、今日はかかりつけクリニックでコロナワクチン接種だった。
しかし行ってみたら江口のりこ似の女医さんは「あれぇ、12月4日ぐらいに入れてなかったっけ?」と電子カルテを見ながら言う。
途中でインフルエンザや肺炎球菌ワクチンが入ってきたので、何度も変更してわけわかんなくなってしまっていた。
それでも書類を持ってきているなら今日打ってあげましょう、と親切な江口のりこ似、
なんと、もう9回目らしい。
初期の頃の、全然予約が取れない状態が嘘のようだ。
「愛知万博」のトヨタ館のチケットをPCで取ろうとした時と同じぐらい大変だった気がする。
みんな「コロナパニック」に陥っていたなぁ。しみじみ。
WOWOW版ドラマの「三体」をいったんお休みして田村由美のマンガ「ミステリと言う勿れ」を原作に菅田将暉が主役の久能整くんをやってるドラマを観始めたら止まらなくなってしまった。
これは本当に面白いマンガで、ドラマ化にも非常に気を遣ってる感じで、細かいとこまでよくできているしキャスティングが絶妙である。(筒井道隆の青砥さんは許す気になれないが)
早くマンガの新巻出ないかな。
門脇麦のライカさんは大変いいぞ。
24年11月20日
今日は待ちに待った森薫の「乙嫁語り」の最新巻が出た。
夕方、アマゾンからポストに届いてた。
19世紀ごろの中央アジアのあたりの話で、遊牧民族、狩猟民族、街に定住した民族がお互いのテリトリーを守りながら交わって暮らしている。
「麦は森に生えず、肉は畑で育たない」とそれぞれの「収穫」を交換して生活しているのだ。
主人公のアミルが嫁いだエイホンさんちの末子カルルクは8歳も年下でまだ12歳。
娘は決して父親に逆らえないとか末子相続とか「参考書」を読みながらだと一段と面白い。
森薫は細かいものと女体が描きたくてマンが描いてるんだろうと思うが、中央アジアの辺では織物や装飾物で細かいものはいくらでも描けるだろうが、女体は難しかろう、と思っていたら、公共浴場を描く、という手があった。
幕屋(ゲル)では裸で互いの体温で温め合って眠るのが当たり前だったり、いろいろと抜け道はあるもんだ。
あと、普段は編んで上から布を巻いて隠してしまう女性の長い髪(一生一度も切らない人も多いそうだ)を解き放ったところを見られるのは夫だけであるというところも、なんかエロくて良い。
森薫が嬉しさの窮まった顔で「ベタ、ベタ、ツヤベタ」と呪文を唱えているのが目に見えるようだ。
今回はほとんどまるまる英国の話。
エイホンさんちに居候して学術調査をしていたイギリス人のスミスさんが、エイホン家を離れてもっと先へと冒険の旅を続けるうちに知り合った未亡人タラスと結婚の約束をして、英国の実家に彼女を連れて行く、もちろん猛反対される、って、まるっきり前作の「エマ」じゃないか!(エマは英国人だったけど、メイドだったので身分違い)
さぞかしかつての資料を引っ張り出して張り切ってるだろうと思っていたら、あとがきマンガに「4、50年ぐらい中途半端に後の時代なので、いろんなことが変わってしまっていて、いちいち調べています」とのこと。マンガの道は険しいね。
森薫に触発されたわけではない(いや、しっかりされているな)が、最近「全裸睡眠健康法」を取り入れてみた。
ただでさえ寝る時にきついブラをして寝るのがイヤだったし、確かに裸はあったかいのだ。
せいうちくんの思惑はよくわからないが、寝る段になるといそいそとパジャマを脱いでいる。
シーツの選択回数が増えるのは辛いが、肌も直接シーツにあたって刺戟されることに寄って血行が良くなるそうだし、衣服の締め付けがないと熟睡できる。
騙されたと思って、皆さんも試してみてください、「全裸睡眠健康法」。
ただし、夜中にトイレに行く時寒いのと、なんとなく情けない気分になる副作用があります。
世田谷文学館で開催されてる「森薫×入江亜季展」をぜひ観に行きたい。
普段、原画展とかにはあまり憧れないのだが、森薫の原画となればどれほどの美しさと描き込みであろうかと、今から夢にみている。
友人と都合が合い次第、一緒に行こう。
24年11月21日
昨日に続いての喜びが降ってきた。
「乙嫁語り」以外にも、うめざわしゅんの「ダーウィン事変」とか龍波ユカリの「私たちは無痛恋愛がしたい~星屑男とフェミおじさん~」や瀬下猛の「平和の国の島崎へ」、山口つばさ「ブルーピリオド」など、続きを待っていた新巻が目白押し。
全部1巻から読み返して最新巻の感動を最高潮に持っていくのも楽しい。
今、続巻を待っているマンガのリストを作って時々アマゾンから出ないか調べたりしており、たいてい「画像はありません」となっている「予約受付中」の新巻が出るとポチっと予約してしまう。
もう10年ぐらい、本屋で新巻マンガを買ったことはない。いつもアマゾンさんのお世話になってる。
たいて予約のマンガがいつ出るかは忘れてしまうので毎日のように嬉しいお届け物があるんだが、今回はかつてないほど大量に来た。
待ちリストには120冊ぐらい記入されているから、こんなこともあるんだね。
今、一番楽しみにしてるのは12月25日に最終30巻とその前の29巻が同時発になる芥見下々の「呪術廻戦」だ。
もう擦り切れるほど(紙だったらホントに擦り切れてたかも)何度も読んでいて、YouTubeで終わり方も全部知っているのに、通読することを思うとそれだけで胸がときめく。
普段はマンガ原作のアニメを見ない主義だが、「呪術廻戦」だけはアニメの続きも観たい。
ナナミンと五条悟は本当に惜しかったなぁ…
24年11月22日
どうしても焼き芋が食べたくなり、いつもどこで買ってるかをせいうちくんに教えてもらって買いに行く。
ついでに「柿の種」と「甘納豆」を頼まれた。
彼には彼の「沼」があるらしい。
最近いつも何やらポリポリ食べてると思った。
天気もいいし、徒歩10分弱なんだから歩いて行った方がいいに決まってるんだが、そこはもう、自転車で。
「歩くのが楽しい」と言う人がたまにいるが、私にはその気持ちはわからない。
歩かずにすめばその方がずっといい。
と言うか、人間、横になっている以外に好きな状態なんてあるのか?
ヒマに駅前に来るのは珍しいので、大型スーパーでトレーナーを見たりいいスポーツブラがないかと探したりする。
(スポーツしようと思うわけじゃない。ワイヤー入りとか背中にホックがあるのがもうイヤになってるんだ)
日頃、服は通販のセシールでしか買わないので、珍しかった。
ある年代以上の女性が「どうしてこんなもの着てるんだろう」と思える原因が、たくさん売られていた。
紫のブラウスの上に黒い毛糸の上着とか、私は無理だ。
いわゆる「街のブティック」がつぶれずにある理由も、そういうものに需要があるからかもしれない。
どこに行ってもするようにパジャマ売り場をひと回りしてから、地階の食品売り場に行く。
自分のための焼き芋「紅天使」を3本と、あとはせいうちくんリクエストの柿ピーと甘納豆。
納豆は大好きだが甘納豆は大嫌いだ。
四色甘納豆しか売っていないのでますます「誰が食べるんだ」ってっ気分になり、せいうちくんがうぐいす豆とか金時とか食べてるのを想像したらすごくイカン気分になったので,
間違いだといけないからひと袋しか買わなかった。
我ながらこの強烈な「食わず嫌い」はどうしたものか。
珍しいものとか初めて食べるものにはまったく手が伸びず、食べ慣れたものしか食べられない。
「『食べたことがないものは食べられない』んだとしたら、これまでどうやって生きてきたんだ!」と詰問されるのもしょうがないことだろう。
特に豆類のキライさ加減は甚だしく、できれば一生豆なんか見たくない。
納豆だけが例外中の例外で大好きだったのに、7年半前の心臓の手術以来ワーファリンをのんでいるので「納豆、青汁、クロレラ」はきついご法度だ。
後者2つは全然食べられなくてもかまわないんだが、納豆が食べられなくなると聞き、手術を受けるのをやめようかとも思った。
当時はかなり状態が悪かったので、「そんなことで」とせいうちくんに呆れられ、1週間納豆を食べ続ける「納豆さよならパーティー」を個人的に開催し、最終日には納豆3パックを全部混ぜて丼ごはんで食べた。
1週間影響が続くと聞いていたので10日前にはやめるようにしたんだけど、手術のあとワーファリンが全然効いてこないので、担当医に「納豆をすごい量食べたでしょう!」と叱られた。
今でも「納豆の美味しい食べ方」「ホカホカごはんによく混ぜた納豆」などの画像を見るたび、「世の中にはやむを得ない事情で納豆が食べられない納豆好きもいて、たいそう苦しむので、こういう心無い画像は上げないでください」と言いたくなる。
もちろん個人的な事情だから言わないけど、ちょっとだけ、本気で考える。
さて、ワーファリン以外にも、トイレで力んで血管に負担がかかるのを避けるため、緩下剤のマグネシウムを1日3回2錠ずつのむのも手術以来だ。
おかげで便秘とは縁がなくなったが、これがまあ、なんというか、腸内にガスを発生させるので個室がたいへんにぎやかになる。
家ではもちろん気にしないのだが、外で「大爆発」を起こしているとちょっとまわりの耳が気になるんだ。
そしたら、世の中にはこんな人がいるのをFBの「オモシロ話」で読んだ。
「ブリブリ」って、貴女はいい歳をして「クレヨンしんちゃん」のファンなんですか。
生理現象だから、しょうがないじゃないですか。特に薬をのんでる人のことも考えてもらいたい。
そもそも、お店が「ブリブリ」音を立てるお客様に「ブリブリ」しないでください、とお願いするのは筋が違い、文句言ってきた人に「ガマンしてください」と言うか、トイレの壁を厚くして防音トイレを作れ。
「ブリブリ」しちゃう人に「ブリブリ」をお控えください、とはなんという言い草だろうか。
お客様の苦情を何でも取り入れればいいってもんじゃない、とあらためて思い、たとえ「黄金の納豆」と呼ばれるような新納豆が発売されても、公に文句を言ったりはしないぞ、と心に誓った。
今日は整形外科にも行って2週間に1度のノルマを果たし、シップと鎮痛ジェルをゲットしてきたので、為すべきことはすべてした気分。
待合室にはもう冬用の暖房が入っていた。
熱くない炎ではあっても、これをずっと見ているのが大好きだ。