チェリまほ最終回への反応でわかる「作品をどう見ていたか?」(12/29更新)
※スピンオフ微ネタバレあり
この話はツイッターでポチポチつぶやくよりも、noteでぬるっと書きたい。
『30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい』が、無事最終回を迎えました。全12話お疲れ様でした。
で、その12話ですよ。最終回ですよ。
全体的には快適に見れた。
けど、なんかモヤモヤしない?なんで?
シンプルに言うと、こんな感想でした。
このモヤモヤを言葉にしたかった。したら「チェリまほをどんな視点で見ていたか、によって最終回への反応が違う」ことがわかりました。
なので、感想とあわせてモヤモヤの理由を考察しました。
Twitterでみんなの感想を見ているうちに、この結論(仮)が出せました。ありがとうございます。
■12話あらすじ(微ネタバレ)
安達は黒沢との別れを選んだことで、魔法が使える前の“日常”に戻る。しかし、安達が落ち込んでいるのを気にした藤崎さんや柘植達に背中を押され、自分の気持ちを改めて確認していく。そして、慌てて黒沢とデートする予定だった場所に向かい―
/// あらすじ終 ///
■感想
最終話でも浦部パイセンの『安達ぃ~』をいただきました。ありがとうございます。やっぱ職場シーンはこれがないとネ。安達の落ち込み具合を気にしてか、初回よりやわらかい『安達ぃ~』感。
そして落ち込む男前がもうひとり。想いが安達すぎるあまり自ら別れを切り出したものの、1人の時には放心状態の黒沢。
この数秒の場面でも、黒沢が受けている安達ダメージが伝わってきて切ない。んだけど、なんでしょうか、男前が苦しんでいるのってグッとくるよね。あと×ロングコート(ダッフルコートでも可)も性癖で嬉しいです。
…こういう細かい感想は後回しでいいや。
「いや、キッスせんのかい!」
まさか腐女子でもない自分※が
このセリフ使うとは
思いもしなかったわ!笑。
※『腐女子のつづ井さん』2巻の名言。腐女子じゃなくても楽しく読めるよ。
いや、別にキッスがなんとしても見たかったワケじゃない。“ラブストーリーとして”物足りなかった―という気持ちからです。私は。
結局、安達と黒沢のハッキリとしたラブシーンはなかったんだよね。
・物足りなさの理由
一番イメージしやすい感覚で例えると、アイドルのドラマ見てるような感じ。ああこのシーンはフリだけやね、実際できへんもんな~、みたいな。
なんか萎えない?あれ。事務所事情とかあるにしても。
また、本作を展開させる大きなキーワードである「魔法」を失いたくないから黒沢を一旦拒否したのに、その割に受け入れ~卒業まで(の展開)がアッサリすぎたのもまた、モヤモヤ。なんか急にラブラブだし。作中で黒沢が言ったように『その力には感謝してる。でも、魔法は関係ない』が効いたの…か?
あのラストはもう決まっていて、あのラストで〆るために必要だからちょっと入れた、ような印象が抜けない。
(追記:12/29)
と書いたら、やはり最後のシーンは前々から決めていたよう。脚本担当・吉田恵里香さんのTwitterより。
確かにラストはキレイだ。私も好きです。エレベーターから始まってエレベーターで〆る。TBS系のドラマにありそう(褒めてるのかこれ)。それでも、駆け足感が勝つのよ。妙な軽さがね。予想通り過ぎたしね。
・12話で賛否が大きくなったのは
『チェリまほ』は、賛否の“否”が少なかった実写作品です。元々特定の層しか読まないであろう作品とはいえ、漫画原作としては珍しいのでは(一部のオリジナル展開も反発はありましたが、ざっくり言うと、でお願いします)。
ところが最終回は、これまでで一番賛否が分かれました。おそらく。日本だけでなく海外からも最終回への反発が見られる状況です。
ということは。
『この作品をどういう視点で見ていたかによって、特に12話への反応が変わる』のではないだろうか。
本作は「温かさ」だとか「自己肯定」だとか、なんか単純なドラマカテゴリではない言葉が沢山聞こえました。実際、制作側のインタビューを読むと、恋愛について重きをおいていた人は少なかった(多分)。加えて、原作は未完。作者の豊田悠さん曰く『5&6巻のプロットは渡した』とのことでしたが。
一方で視聴者はどうでしょう。
チェリまほって少し特殊で、視聴者がドラマに惹かれた要素が他のドラマより広かったのだと思う。ある人はそれが「人との繋がり」「成長」で、ある人は「恋愛」で(私もココです)、またある人は「男性同士の恋愛」だった。そして、その先にはそれぞれが期待していた場面も存在して。
その結果、“今後”がない最終回で「制作側が表現したい要素」と「視聴者が惹かれた要素」が作品内で一番、ズレてしまった。
という流れが起こったのかなと。だから、キスシーンやそれ以降のシーンが省略されたことへの反発がある。
また、具体的なラブシーンが省略された背景が見えないことも、視聴者のモヤモヤに拍車をかける。誰のためだった?
制作側が伝えたいことを意識するあまり、ラブシーンが雑に扱われたようにも見えます。サブカップルの柘植×湊には(スピンオフとはいえ)あったため、余計に主役たちが“匂わせ”程度で終わったのが目立ってしまった。
もしかすると、視聴者への配慮かもしれません。抵抗や反発の。でも、本作の視聴者で「そこ」に嫌悪感がある視聴者って、最終回にはもう居ないのでは?
少なくとも恋愛要素を含むのであれば、省略し過ぎは違和感に繋がりそうなものですが…ということは制作側のため―だったのだろうか。
ただ、それらのシーンは「そこまで重要ではない=このドラマで強く表現したい場面ではない=だから入れなかった」だとか「事務所NGだった」なんて言われたら
『そうですよね』
しか言えないと思うけどね。実際ね。
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感想終わり。
繰り返しになりますが、Twitterで色んな方の感想を見れたのでモヤモヤを言語化できました。SNS社会の良い所ですね。無かったらモヤモヤしっぱなしだったと思う。ありがとうございます。
・もうみんなスピンオフ無限再生しようぜ
という訳で早速スピンオフリピート中です。主に副音声を。
副音声…いいよ!4人一緒に見てる感じがして。あとみんなさわやかな声をお持ちで聞きやすい。他のシリーズでも実装してくんないかなあ。
赤楚くん:無邪気系
町田くん:いい声
浅香くん:声ちっさ
ゆうたろうくん:ストレート(聞いたらわかるw)
赤楚くんと浅香くんの声の判別がちょっと私には難しい。
◆バレンタイン編
・切ない
・ニヤニヤしちゃう
・見どころがギュッと詰まってて見ごたえ○
・六角かわいいな?おやつあげたい
・ラストは予想外だった
◆六角編
・黒沢ホラー回
・六角に○○する場面が見どころ
・六角SP(スーパーポジティブ)
実際、こういう後輩いたらいいなあ。明るいし元気。
続編希望の声も多いですが、個人的にはスピンオフのような短編の方がこの作品の良さが出ると思うので、スピンオフコースで願ってみます。
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