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投資は怖い、ギャンブルだと言う方がいらっしゃいますが、やり方によっては怖いものですし、ギャンブルにもなり得ます。ですので、しっかりとした知識を身につけてからではないと、安易に手を出すべきものではないと思いますが、やり方次第では、自分自身を豊かにしてくれる手段だと感じますので、僕がなぜ投資をすべきだと考えているのか、についてまとめていきたいと思います。

■日本の株式市場(アベノミクス)について

2012年から始まったアベノミクスによって、官製相場ではありますが、日本株は右肩上がりで上昇し、現在、日経平均株価は30,000円目前まできており、30年6ヶ月ぶりの高値となっています。安倍政権発足当初、日経平均株価は8664.73円(2012/11/14)と10,000円を割れていましたが、辞任する時には22,882.65円(2020/8/28)と上昇率は164%となっています。8年弱で株価は2.6倍と、驚異的な上昇をしています。同期間に置いて、NYダウは12570.95から28653.87と上昇率は128%ですので、米国と比較しても、高い上昇率となっています。

これだけ日本株が上昇したのは、黒田日銀総裁の下、大規模な金融緩和を行ったことが大きく影響しています。インフレ率(物価上昇率)2%目標達成という至上命題の下、金融緩和によって、市場に大量のお金を供給してきました。当時、日銀が金融緩和を行うと、規模や影響の大きさから「黒田バズーカ」と称されました。主な内容としては、国債の買い入れや、ETF(株価指数連動型の投資信託)・J-REIT(不動産投資信託)の買い入れです。

■日本銀行とGPIFについて

中でも、中央銀行が株を買い入れることは、異例の動きであり、推定では日銀の国内株保有額は46兆5600億円と、最大の国内株保有者となっています。さらに、その次に国内株を保有しているのが、年金積立金管理運用独立行政法人、通称GPIFです。GPIFの国内株保有額は45兆2700億円と発表されていますので、日銀が約1兆円上回っています。現在、東証1部上昇企業の株式時価総額は700兆円超ですので、13%程度を中央銀行と年金基金で保有していることになります。中央銀行と年金基金で国内株のこれだけの割合を保有しているのは、非常に歪な構造であり、実際の企業の実力と現在の株価水準が見合っているのかどうか、判断しづらい状況となっています。

日本銀行の総資産額は650兆円程度であり、GDPを上回る水準となっています。米国においても、FRBが金融緩和を行っていますが、GDP比では5割程度ですので、いかに日本が歪んだ構造になっているかが分かります。ちなみにGPIFの総資産額は世界の年金基金の中でトップです。

これだけ公的な機関で国内株を保有していると、現在の金融緩和局面から、正常化していく局面に変わった時、かなり慎重にやっていかなければならないと感じます。とはいえ、日経平均株価が30,000円目前と、30年ぶりの水準まで株価が上昇しているのは事実であり、政府・日銀の方針が大きく変わることは考えにくい状況であるため、引き続き日本株の動きについては注視していくべきと考えています。

■なぜ投資をするべきなのか

日本株が上昇しているから投資をすべきというわけではありません。なぜ僕が投資するべきと、考えているかと言うと、政府および企業の動きです。日本企業は今まで「終身雇用」「年功序列」「時間給」という考え方の下、成長してきていましたが、現在こういったいわゆる日本型雇用が崩壊してきていると言われています。今までは、企業に就職して、社内で出世していき、定年まで勤めあげる、これが当たり前と考えられていました。ただ、2019年、経団連の中西会長や日本のトップ企業であるトヨタ自動車の豊田社長が「終身雇用の維持は難しい」と相次いで発言したことを受けて、日本型雇用に対して、疑問が呈される場面が増えてきています。

崩壊してきていると言われている理由は様々ありますが、年功序列を前提とした終身雇用は、右肩上がりの経済成長を前提としています。バブル崩壊以降、日本経済は長期低迷しており、日本のGDPは横ばい、なおかつ今後生産年齢人口が減少していく中、右肩上がりの経済成長は厳しいと考えられています。

働き方の変化も要因の1つです。以前は長く働くことで評価されるという考えがありましたが、現在は働き方の変革により、いかに生産性を高められるかが評価されるようになってきています。それに伴って、時間給ではなく、成果給を導入する動きが出てきています。時間給の場合、長く働けば働くほど、残業代が入ってきますので、生産性高くやっている人が報われない可能性もあります。その点、成果給の場合、自分自身の職務をどれだけ達成したかによって、給与が支払われることになります。

会社員をやっていれば、定年まで給料が補償されると言う時代は終わりを迎えて、自分自身で稼げるようになっていかなければならない時代が、遅かれ早かれくるのではないかと思います。その中で、何かの分野のスペシャリストになる、副業で稼ぐ、自ら起業する等の動きがより必要になってくると思いますが、その中の1つで投資に関しても、必要不可欠な要素ではないかと思っています。

政府における動きとして、つみたてNISAやiDeCo、確定拠出年金、副業の推進等は、個人で稼げるようになってくださいというメッセージだと思います。ですので、僕は自分で稼いでいくための手段の1つとして、長期で投資をしていくことが必要だと考えています。

■米国株式市場への長期投資

アベノミクス以降の日本株式市場、最近の日本政府や日本企業の動き、投資をすべき理由をまとめてきましたが、ではどこに投資をしていくべきと考えているのか。僕の個人的な意見ですが、日本の株式市場は中央銀行や年金基金によって支えられている歪な状況であること、右肩上がりの経済成長が見込めないこと、人口が減少してくことから、長期投資の対象にはならないと考えています。アベノミクスでこれだけ株が上がっているじゃないかという方がいるかと思いますが、今後も右肩上がりで上がっていくような状況が描けないと僕は考えています。では長期で投資すると考えた時に、どこに投資をすべきか、僕が実践しているのは米国株式市場への投資です。僕は米国株を中心とした長期運用を行っています。具体的な内容は次回以降で発信していきたいと思います。

■最後に

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
読んでいただきましたら、ぜひ「いいね」を頂けると泣いて喜びます。
今後のモチベーションに繋がりますので、ありがたいです。
また、次回以降のコンテンツ作成の参考にさせていただきたいので、感想等コメントいただけたら幸いです。
まだまだ未熟者ですが、お付き合いいただけましたら、嬉しく思いますので、引き続きよろしくお願いいたします。


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