子どもたちの前に安定的に立つことの難しさ
夕方は少し雨が降る。雨粒が窓についているから、窓から見える景色にぽつぽつとぼやけて見える部分が混じる。ボクの好きな場面、瞬間。景色。明日は晴れるかな。
2020年6月11日。今日はダメな一日だった。安定的に立つことの難しさを感じた一日。
1時間目は、国語。今日の分の学級通信を読み聞かせ、漢字のテストをし、「朝の5分間連続声ドラマ」をして、春に関連する言葉に親しむ。
いくつかの言葉が教科書には出ているのだが、「啓蟄」「穀雨」という言葉を取り上げる。ふだん目にしないという理由もあるが、一番の理由は「難しそうだ」からだ。全ての言葉の意味を確認した後、漢字でも書けるように…という目標設定をした。子どもたちは集中していた。
難しい漢字は、子どもたちの意欲を高める時がある。算数でも、難問を渡すと喜ぶ子が多い。ボクらは、時に、お難しいから…という理由で子どもたちから教材を遠ざけてしまう時があるけれど、ここに子どもたちの学びの一つの本質、側面が隠れているように思う。
ただ、子どもたちはクイズ形式のような感じで楽しく取り組めていたが、ここは、もっと子どもたちに学びの進め方を委ねても良かったところかもしれない。
2時間目は、算数。休校中分の学級通信を読み聞かせした後、明日がテストなので、プレテスト。結果や取組の様子を見ていると、混乱している子が数人いる。ここまでの間に、ボクがそこに気付けなかった。気付けなかったことに、ひどくうろたえる。ホントまだまだなんだな、自分は。
3時間目は、社会。憲法の話。日米関係の話。授業時数の見通しがまだ出ていない中でリスタートした学校再開なので、基本的にスピードアップを意識した授業をしてきた。だから、聞く場面が多くなってしまい、子どもたちは、つまらなかっただろうなと思う。
でも、この日の職員会議で、時数は確保できることが正式に全体で共有されたので、次の単元は、また違った形で進めたい。
放課後は、清掃や消毒作業を手伝ってもらいながら終えて、その後、職員会議。来週から始まる完全再開に向けての確認事項を共有する。
かなり以前のスタイルに戻ることになったが、やはり学習の制限がまだまだ多い。今日までのスタイルは、とりあえず2週間だったが、新しいスタイルはおそらくこの一年ほどは続くだろう。持続可能なやり方を意識して、いろいろと模索していかなければならない。
その他完全再開に向けて、いろいろ調整する。どんなにがんばったって、もう6時だった。いろいろなことが重なり、なかなか安定的になれなかった一日だった。心の平穏は、この仕事には、本当に大切だ。
この日のアルバム。生涯ベスト10に入るアルバム。
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