”相手”に伝える文章を書くということ
会社の人に薦められて山田ズーニー著「伝わる・揺さぶる!文章を書く」を読んでみたら思った以上に良い本だったので忘れないように要約をしようと思う。
まず、この本は筆者のある経験から始まる。その経験とは、高校生に大学入試の小論文を記述してもらった時に、奇妙な文章が提出されたことだ。実際どんな文章か本を手にとって読んでみてほしいのだが、その文章はまるでロボットなのか奴隷なのかが書いたような文章に私は思えた。筆者はこの文章を読んで、文章を書くのが苦手な人に対して文章を書く力を身につけさせ「自分の意思」を相手に伝える方法を伝授する為にこの本を執筆した。
そもそも良い文章とはどんな文章だろうか。
良い文章とは結果を出す文章である。文章を書くということは、読み手と書く目的がある。メモ、メール、小論文、デートの誘い、報告、連絡などそれぞれに読む人と目指す結果がある。その結果を実現するのが良い文章だ。
では具体的にどう書けば良いのか。
以下の7つの要件を押さえた文章を書くと良い。
意見:自分が考えた「問い」に対して、自分が出した答え
望む結果:何のために書くのかを明確にしたもの
論点:文章を貫く問い、文章の土台
読み手:この文章を読む明確な相手
自分の立場:読み手と自分の関係性
論拠:意見のもととなる証拠や共通認識
根本思想:深層で考えていること
そのほかにもこの本には具体的な方法や例がたくさん書いてある。ただ、本当に一番大事なのは自分の真の思いである。どれほど文章を書く技術が上達しようと思いがなければ、相手を動かすことはできない。