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あの頃はMTRが創作のマストアイテムでした
自分はアマチュアのバンドマンなので作詞作曲もします。今はギターとiPad で録音作業はほとんど作業しています。
それ以前はスマホやiPadが無かった時代はMTRと呼ばれるカセットテープを使用した多重録音用機材を使用していました。
たった4トラックしか録音出来なかったMTRですが、ドラムからベース、ギター、ヴォーカルまで多重録音により1人で曲を作れたのでPCやiPad が無い時代の自分にとっては無くてはならないものでした。
今思うとあの時代のまさに創作のマストアイテムだったと思います。今回はMTRとそれを使った録音環境について書きたいと思います。
マルチトラックレコーダー(MTR)
バンドを始めて使いだしたのがマルチトラックレコーダー、通称MTRです。カセットテープはA面のステレオ用に2トラック、B面のステレオ用に2トラック、計4トラックあります。それを同一方向に回しそれぞれ個別に録音、ミックスさせる事が出来るものです。
ちなみに同一方向でテープを回すため録音出来る時間は半分になります。60分テープなら30分しか録音できません。さらに音質をあげるため倍の速さでの録音も可能でしたが、その場合は60分テープなら15分録音可能でした。
たった4トラックとは言えども4トラックあれば最低でもドラム、ベース、ギター、歌が一人で録音出来ます。
また、3トラック録音した後その3トラックを残りの1トラックに録音して3トラック空けてさらに録音、いわゆる「ピンポン録音」を繰り返し行えばもっと複数のパートの録音が可能でした。但し最初に録音したものはどんどんハイが落ちていくのでピンポン録音を行うときは最初の方はハイをきつめに録音したりしました。
自分は主にバンドメンバーに自分の曲を聴いてもらうためのデモ作りにMTRを使っていたので、出来た音源はメンバーの人数分ダビングしてリハで配っていました。
どうやって録音していたのか
ドラムは自分はドラムが叩けないのでリズムマシーンを使用、しばらくするとROLANDのPMA-1という手帳サイズのシーケンサーが出たのでそれを使ってドラムを打ち込み録音しました。ベースはそのままMTRに直接刺して録音です。
ギターの録音ですが、今であればPCやiPad等を使えばアンプシミュレーターでギターを録音出来ますが、当時はまだ安価なアンプシミュレーターはありませんでした。しかしベースのようにアンプミュレーターを使わずギターを録音するとペラペラな音になってしまいカッコよくないのです。
何故かディストーションを通すと少しだけそれっぽくなったのでそうしていました。最初に使っていたのはBOSSのハーフラックシリーズのROD-10という歪み系がいくつか入ったエフェクターを使い、その後BOSS GL-100というアナログのアンプシミュレーターを友人から譲って使用していました。
現在はiPadとGaregeBand
PCでの録音が出来るようになってからもMTRは使い続けていましたが、iPadを入手しGaregeBandで録音するようになってからは全く使わなくなり壊れてしましした。
しかし、MTR時代に曲を作り録音していた時代があるかこそ今でも作曲をしているのでMTRは当時の創作のマストアイテムという事だけでなく、今に繋がる創作の源泉だと思っています。
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