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還る

わたしにとって実家は基本的にいごこちが良い場所ですが

これ以上なにも増えない
これからただ減っていくだけの場所であると
ひしひしと感じます。

大切なものが減っていくだけの場所。
そのような哀しみを田舎は常に湛えていると思います。
(だからこその執着というかふんばりを効かせて残そうとする意志も育つのかもしれませんがそれはまた別の機会に独立して記事にできればと思います)

痴呆症でいまは施設に入っている父方の祖母。
わたしの両親が定期的に面会に行っていて、その様子を記録した動画を見せてもらった。
祖母が手遊びを披露し
わたしの父親がそれに合いの手を入れている。
父は小さな子供と遊んでいるような穏やかな笑顔を浮かべている。
そんなの不意打ちで見せられて
泣いちゃいそうだからやめてほしかったです。

いつか父もボケてしまって
わたしが、小さな子供に向けるまなざしで父を見るような日が来たりするのでしょうか。

父は子供好きだけど
わたしは別にそうじゃないからどうでしょう。

不思議だし、正直怖いです。
怖いものだらけですが今年も生きました。
みなさまどうぞ、よいお年を。

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