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珈琲屋の人々
『珈琲屋の人々』という小説を読んでいる。
人間味にあふれる話の数々だ。結末はまだ知らないけれど、舞台の商店街はわたしの頭のなかですでに出来上がっている。珈琲屋のカウンター、内装だって。
ひさしぶりに参考文献やらにひと段落つけて小説を読みはじめたが、やはり良い。小説を携えた日々はそれだけで色がちがう。
いかにも健全な現実逃避ができるし、いろんな生き方のアイデアになる。
本をかならず「小説」と言ったり、カフェを「喫茶店」と形容するひとがむかしいたな。伊坂幸太郎の『残り全部バケーション』と『砂漠』を貸してくれたあの子だ。わたしが去年の夏に読んだ『君の膵臓が食べたい』にはケチをつけていた。そんなひとだった。
冬に借りた『砂漠』はもう、返せないままだ。
明日もまた『珈琲屋の人々』の続きを読もう。喫茶店にでも行ってみようか。