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新人アニメ制作進行に捧ぐ! お前が生き延びるための覚書──LO作監あがりの処理──(P6)

【制作進行の業務フロー編】


    

   ──LO作監あがりの処理──


①作業して頂いた作監さんに連絡

  • あがりを回収した旨の連絡

  • 状況の確認(他の仕事の状況など、スケジュール通りに進行できるかを確認)

②素材の制作チェック

  • 素材の確認 

タイムシートの動画枚数を数え、枚数を記入(作監さんのチェックでシートが変わった場合)。
作監時にシートや内容が大幅に変わった場合は念のため演出に確認してもらった方がベター。

素材のミス・ヌケがないか(素材入れ忘れ、チェック欄のヌケ…)

作監から、制作への申し伝えがあれば対応。

リテイクが出た場合原画さんへ戻す(失礼にならないように言い方には気を付けよう)。

作監修正の内容の確認。
特にそのカットが二原撒きカットだった場合、作監修正の内容によって対応が変わるケースもある。
もし修正が荒かったり、修正自体があまり入っていないという場合には、二原さんとしてはやりづらいし、仕事を受けるのも嫌がられる。
また、信頼できる二原さんに頼まない限り、クオリティに期待ができない。
この作監修正だとあまりに二原撒きが厳しいという場合には、作監さんに再作業を相談する場合もある。(普通はしない作業だし、失礼なお願いなので言い方には気を付けよう)
また、そもそも適切な仕事をしない作監さんだったら、別の方に作監作業を振り直しするべきかもしれない。

また、できればコンテをみながらカットチェックするべき。
作監修正の内容をみて、どういう作監さんなのかを判断しよう。
(速度・クオリティ・丁寧かどうか・どれくらいの量の修正をいれるか・次のセクションに回しても問題ない素材として成立しているか)


  • スキャン

スキャン後、ファイル名が間違ってないかどうか、また、大判カットをスキャンした場合などは見切れていないかなど確認。
LO作監あがりでの原図入れが必要な場合は、原図作成し背景会社に渡す。
CT・MKのためや、CGのアタリのために線撮が必要な場合は、スキャンデータを線撮会社に入れる。


  • 日付の記録

作監あがりと原画戻しの日付を記録(記録のミスないようダブルチェックするべき)

③レイアウト戻し(次のセクションが総作監の場合は総作監入れ)


③原画さんに素材入れる

原画用紙が足りなければ併せて渡す(紙作業の場合)
大判カットの場合は、大判レイアウト用紙に合わせた大きさの用紙を作る(紙作業の場合)
LO作業時から設定の更新がある場合は新しい設定を渡す


  • 入れた旨を連絡

入れに関して説明が必要な場合(原画作業不要の箇所がある、前セクションの方からの申し送りがある等)は、黙って渡さず、
直接渡して説明するか、メモを残す。

また、もし優先して原画作業してほしいカットがあれば伝える。

以上。

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