手荷物検査の珍道中
もうすぐ日本に帰国してしまうという友達と最後に旅をしようということになり、さっくりと南フランスに行ってきました。さっくりと南フランスにいけてしまうなんて、どんだけ嫌味やねん!って感じですが。でもアイルランドから片道2時間半。往復チケットが6000円だったのです。そう思うとほんと日本の運賃は高い。
フランスからの帰り道、入国審査のとき、私の手荷物がひっかかり、スーツケースの中を開けていいかと言われました。あやしいものは何もないので、もちろんOKよ!と言いました。でも、あれでもないこれでもないと全部開けられました。そして小さな紙袋を持って「これは何?」と聞かれたので、「見る?」といって言って開けました。それはマルセイユで買った魚の形のマグネット。それを見た瞬間、「これ買ったの?(しょーもないもの買ってるなー)」って感じで職員の人は小さく吹き出すのです。
どうやら怪しいものはこのマグネット達ではなく、まだガサゴソと探し続けます。そして次に見つけたのがこれ!
見つけた瞬間、「ああ、これだわ!」といって、そのジョウロの先っぽを指さしていました。そしてまた笑ってます。そしてX線でみていたスタッフに「これだったよー」と報告し、二人で「なんだよ、これかよー!!!」というような会話が聞こえてきました(←フランス語だからあくまでも推測)。なんだい?これもしょーもないものなのか?フランス人にとって。Why?超かわいいやん!ちゃんとニースって書いてあるから記念にもなるし!
まぁ、先っぽが刃物に見えるっちゃー見えるかな?
私が「これはダメなの?」と聞いたら、笑いながら「大丈夫、持っていっていいよ。荷物をぐちゃぐちゃにしてごめんね」と言って許可が下りました。
おそらくフランス人にとって、そんなもん買ってどうするんだよ!というものなんだろうなと思うけど私にとってはとっても大事な宝物。
黒い液状のものは危険物?
以前の旅行でも似たことがありました。
ベルリンに旅行をしたときにアジアンスーパーマーケットでごはんですよを見つけました。海外でなかなか見かけないごはんですよ。日本の味に飢えてる私はうれしくなって買いました。
ルンルンで帰国をしようとしたら、手荷物検査で引っかかりました。
「これはなんだ?」と聞かれました。たしかに瓶に詰められた黒い物体。液体でもなく、個体でもない。検査員が3人集まり、なんだこれはと説明書きを読んでいるんです。
私は必死に「シーウィード(海苔)でできていて、on the riceで食べるとデリシャスなんだよ。日本のトラディショナルでとってもポピュラーな食べ物だよ」とまぁ必死にご飯ですよについてプレゼンをしました。
そのときも「なんだこれ、これは食べ物なのか?全然うまそうじゃない。日本人はこんなの食べるのか?」みたいな顔をされました(←被害妄想)。
そして日本では人気だけど、海外で手に入れることはなかなかできない貴重な物。私はこれを見つけてうれしかった。よかったら味見してみる?と言ったら、「。。。。まぁいいだろう」という感じでしぶしぶ許してもらえました。ってか、没収されたらキレる。
ごはんですよがひっかかるなんて予想してなかった。世界は広いなと改めて感じるのでした。