50歳はまだまだ美しい
海外にいくと日本人は若く見られるとよく言われますが、本当にその通りです。50歳の私はだいたい30歳に見られます。マイナス20歳です。
日本にいるときは若く見られたことはありませんでした。むしろ老けて見られることもありました。
そして海外に住んでいると、若く見られるだけでなく、ビューティフルを連発されるのです。
それは私に限ったことではなく、みんな言われています。
あなたはビューティフル、ラブリー、パーフェクト、グレイト、アメージング、ワンダフル、ゴージャス・・・このあたりをたくさん言われます。
あれ?私ってビューティフルでパーフェクトだっけ?って思ってしまうくらいです。
「私はパーフェクトじゃないよ、英語もへたくそだし、ビューティフルでもないし、若くもないし」というと、「ネガティブなことは絶対に言わない方がいい、それは間違っているから」と言いかえされます。海外の人はポジティブな言葉を当たり前のように使っているように思います。
日本でいう謙虚な考えというものはなく、自分のことも褒めるし、他人も褒める、おそらくそれは褒めるのではなく、思ったままを言っているんだと思います。
英語だからそれが誉め言葉に聞こえるけど、きっと褒めるために言っているわけではないんだろうなという気がします。
英語を日本語に直訳すると、美しいとか素晴らしいとか完璧だとか本当にくすぐったくなるような言葉なので、私はそれに毎回照れてしまうのですが、これを日本に戻ってからも私は使える人間になりたいと思います。
ビューティフルでも言葉にされない日本
日本にいる私と同世代のママ友達にもビューティフルで、ラブリーで、パーフェクトで、グレイトで、アメージングな人がたくさんいます。
美しいし、料理も上手で、知的で、優しくて、明るくて、家族を大切に思っていて、仕事もできてという中高年の女性はたくさんいます。
でも彼女らは長年そう言われていません。
日本は美しいとかポジティブな言葉はあっても日常的に使っていないような気がします。
奥さんのことをいつまでも「君はきれいだ」と言っている旦那さんが日本にどのくらいいるでしょうか?
「君はきれいだ」「あなたも素敵よ」を言いあっていれば、もっと素敵な老夫婦に慣れているような気もします。
でも現実に聞くのは「おばさん」「もういい歳なんだから」「老害」とか悪い言葉。そんな汚い言葉より、ビューティフル、ラブリー、パーフェクト、グレイト、アメージングをたくさん言葉にしていきたいと思いました。
誉め言葉はセクハラの時代 in Japan
「あなたのその服、素敵ね、とても似合ってるわ」「いいにおいがするね」「本当にあなたの肌はきれい、日本ではどんなクリームを売っているの」「私はあなたといる時間が大好きなんだよ」こういう言葉は海外にいると誰でも言ってきます。
もしこの言葉を日本人が日本人に日本で言ったら、「何?気持ち悪い人」「セクハラ」となります。そうならないのが海外。考えてみれば、この言葉でなぜ気持ち悪いとなるのか、そっちの方が不思議に思えてきました。
だから私は日本に帰っても「おはよう!今日もかわいいね」「おはよう!その服、かっこいいね」が当たり前のように言える人間になりたいと思います。
思っていても言葉にしないと相手には伝わらないからね!と思うのでした。