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猫のパトロールは、季節と時間によって変わる!

猫は縄張りを持って、そこをパトロールする。
自分の縄張りであるスペースを見回り、新しい物があれば確認。

散歩コースの途中、いつもはない自転車が置かれていたら
彼らは自転車から目を離さずに、遠回りしてコースに向かう。
小さな物なら、匂いを嗅いで確認。

家の中で、新しい家具や段ボールが置かれると、鼻をくっつけて匂いを嗅ぐのと同じ。

コースがあるなら、外も縄張りの中をぐるっと一周、と思うでしょうが、
彼らのパトロールは、季節と時間によって変わる!

それを発見した時は、ちょっとした驚きでした。

我が家の猫たちは、季節によって散歩する時間を変えるのです。
昨年の夏なんて、あまりの暑さに日中は外に出られず。
夕方になってもアスファルトは暑いまま。
なので、散歩は早朝と夜8時過ぎ。
お散歩常連のワンちゃんの飼い主さんたちも、みんな同じでした。

すると早朝と夜では、散歩するコースを変えたのです。
始めは偶然? ハトがいたから?と思っていたのですが、
毎日続くと、時間によって変えているんだと確信に変わる。

冬、寒がりの猫たちは朝の散歩に出たからないので、日中の暖かい時間に変更。

春は午後の暖かい時間に、秋は夕方、冬は一昼日中と、季節によって変動制。夏は1日2回。それ以外は1日1回、だいたい1時間づつ。

彼らは、その日の気分で気まぐれに歩いているのではなく、時間や季節によって、ちゃんと道順が、散歩コースが決まっている。

春や秋は比較的広い範囲をまんべんなく歩き、初夏は鳥のさえずりが多い場所を中心に。
夏の朝は小さな虫が出てくる原っぱを歩き、夜はイモリが出てくる石垣や庭木が多い場所をぐるっと一回り。
冬は暖かい場所を何度も往復し、パトロールするテリトリーが狭くなる。

パトロールの目的は見回りだけでなく、ハンティング。
季節や時間によってターゲットが変化する。
狙える獲物を探して歩いているので、コースが変わるのです。

桜が咲く前までは、暖かい空気の流れにスズメが集まる場所を何度も往復していた猫が、今はそこをスルー。
暖かくなり、スズメが集まる場所も変わり、猫が行く場所もそちらへ移動。
この暖かさに、石の隙間から出てくるイモリを狙って、石垣を目指します。

時間が経てば、パトロールのパターンを忘れているのではと思うところですが、猫の記憶力は侮れません。
4月だというのに、いきなりの真夏日、半年ぶりに真っ暗になってから、散歩に連れ出すと、なんと石垣目指してまっしぐら。
昨日はまっすぐスズメが集まる場所に向かっていた子がです。

覚えていたんだ、と驚いたのは飼い主のほう。
それが当然という感じで、迷いもなくスタスタと目的地へ向かっていく猫たち。

散歩のコースは猫たちに任せておくことで、彼らが今、何に興味があるのか、どうしたいのかが見えてくる。
面白いですよ。




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