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猫と落ち葉の運動会

公園のちょっとした林では、色鮮やかな落ち葉が積り、ニャンズがその上を歩く度にカサカサ音がします。

そこに風が吹くと、落ち葉があちこちで舞い上がり。
一瞬、身を縮めたニャンズも、風に乗ってクルクル飛んでいく落ち葉を追いかけ、飛んだり、跳ねたり、走ったり。
リードを握るこっちも走り回り、林の中で秋の運動会が始まります。

公園散策に来た人々は、その様子をチラ見しただけで通り過ぎ
ワンちゃんの散歩でもしていると思っているのかも。

リードの先にいるのが犬ではない?と気がついた人たちが、足を止めて、こっちをじ~っと見つめ

「えっ、あれ、ネコ?」
「イヌじゃないよね」

そんなギャラリーに構うことなく、
ニャンズは風が吹いて黄色の落ち葉が落ちてくるや、あっちへダッシュ
横風に赤い落ち葉が飛ばされていくと、そちらへダッシュ

引っ張られた、こちらもダッシュ!
猫のダッシュは、かなりの速度
こっちは引きずられるように、ついていくのが精いっぱい。

もはや猫を散歩させているのか、人間が運動させられているのかわかりません。

公園のハトを狙って木の陰に身を潜めるより、落ち葉が飛ぶのは楽しいのでしょうか。

枯葉の山に細い枯れ枝がカサッと音を立てて落ちると、そこに猛然と突っ込み、ガサゴソとかき分け、何が落ちたのか確認作業開始。

落ち葉をかくと、軽く乾いた音をたてて動くので、ニャンズのテンションはアップ。

枯葉のくずがニャンズの毛にくっつき始め
ゴミだらけになるから、やめてくれ~とリードを引っ張ってもお構いなし。
リードを引っ張れると、余計に頑張っちゃうので逆効果。
そうとわかっていても、引かずにいられないのが飼主の性で。

引っ張られて踏ん張ったニャンズは、そこでフッと力を抜くと、こっちを見上げ
思わずこちらもリードを持つ手をわずかに緩める。

最近、ニャンズは、この手をよく使います。
フェイント攻撃です。

踏ん張りませんよ、大丈夫ですよ~と見せかけて
はずみをつけて、別の枯葉の山に走り出す、
時には先に見える樹まで走り、今度は、木登り開始

またか!
その度にひっかかる飼主でした。








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