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面接や自己分析の人気テーマの「軸なんですか?」って、必要ですか?~「軸必要」論を語らってみた~

転職や新卒の就活の面接で問われるいや~な質問。「あなたの軸はなんですか?」。「あなたの会社選びの軸は何ですか?」と問われたり、自己分析の中で「私には軸なんてあるんだろうか?」と悩む、あれです。「フリーランスになりたいけど、軸がないと無理なんじゃ」と考える方もいるようです。

こんにちは。
トナシバ編集長の佐野です。

トナシバの2019年最後の語らいも、「軸ってなんだろうね」という話題にいつの間にかなっていました。最初は違う話してたと思う。

年末年始に「転職しよっかな」とか「働き方を見直すかぁ」と考える時間ができます。今日は「軸ってなんだっけ」を、「面接で評価される軸を見つける」とは異なった形でコラムにしてみます。

ようこそ、効率と決定のプレッシャーを手放し、本音と気づきを掴んだ語らいの世界へ。(語らいの空気はこんな感じ)

トナシバ新メンバーとして、トラの国から寛大さで有名な中村さんが来ました

海外インターンで学生の人生を虎化(?)する中村寛大さんがトナシバにジョインしました!名前からして、雑な紹介でも許してくれそうですね。

かんち

◆中村寛大:タイガーモブ株式会社 COO。タイガーモブの事業全てに責任を持つ何でも屋。どんどん裁量権を与えていくその姿勢に、タイガーモブメンバーからは「寛大すぎる・・・!」という声が集まっている。とおもしろいですね。
ポジションはタイガーモブとトナシバ両者の間で協議中。

軸は自分の中に求めなくていい。例えばルーツとかありかも

最初に問いかけたのはこの人。トナシバのGKの松田でした。

松田さん

◆松田光憲:オズビジョンの執行役員 事業推進部 部長。組織開発、広報、法務、労務などの管理部門を管掌することで、事業全般を推進している。トナシバではバックオフィスの戦略から実務まで担う心強いGK。

松田:
企業の理念と学生の理念でマッチングできたら、お互い幸せだと思うんですよね。

五十嵐:
理念は絶対に大事。でも、企業側が体現できてないことも多いよね。特に社長!体現して!

松井:
そう考えると理想的な組織って難しいですよね。さらけ出せる企業、弱さを見せあえる組織という考え方も最近は出ています。

五十嵐:
『なぜ弱さを見せあえる組織が強いのか――すべての人が自己変革に取り組む「発達指向型組織」をつくる』っていう本があったね。これ。

中村:
企業が理念なら、学生側の言葉では「軸」として考えることあるんですよね。でも、軸ってなんですかね?

松田:
これまた難しいテーマ。でもおもしろい。もって生まれた資質と経験の掛け合わせだと考えています。

中村:
割と運命論の要素も強い考え方ですね。

五十嵐:
ゆずれないものかなぁ。あ、嫌悪感を感じるものという考え方もできるね!何に反発するかで自分のことがわかること多いね。

中村:
タイガーモブの研修で「アイデンティティーを感じるものって何?」と聞いてみたんですよ。「私は日本人です」というアイデンティティーを持っている人は少ないんですよ。ルーツに近いものが出てくると思ったんですけどね。

松井:
中村さんはどんなアイデンティティーを持っていますか?

中村:
「起業家であること」というアイデンティティーを持っていますね。祖父が起業家ということもあって、ルーツとアイデンティティーが一致しています。

軸なんて持たなくていいんですよ。あると脆弱になるから

語らいの特徴の一つだと思うんですけど、「ちゃぶ台返し」も大歓迎なんです。これまで「軸って何?」という無意識に共有されていた「軸は大切だよね」という認識を「そもそも必要なくない?」と切り替えてもOKなのです。

論点のちゃぶ台返しをするのは、五十嵐が多いような。この人。

五十嵐さん

◆五十嵐政貴:トナシバのFW(フォワード)。毎日3~4社訪問できる謎スキルの持ち主。そのスキルを日本で初めて体系化した「縁サイドセールスコーチ」として活動している。しかし、得意技は訪問先企業のロゴの3D化。

五十嵐:
軸なんてなくていいよ。あると思うから「ブレてるな~」とか感じちゃう。
脆弱性が強くなっちゃうよね。

松田:
五十嵐さん、軸ありそうですけどね。

五十嵐:
僕が考えているのは、チームの強みをいかに発揮するかだけ。自分ひとりでできることなんて何もないからなぁ。

松田:
チームの力を最大化するという信念をお持ちですよね。

松井:
信念も軸に近いかもなぁ。インプットとアウトプット、それらを内省する量と質で見つかりそう

中村:
内省するきっかけになる体験でいうと、挑戦した先で課題を見つけて、また次の挑戦に出かけていくとかですね。海外インターンではこの体験をしやすいです。

五十嵐:
そうそう、気づきだよね。教えられてわかるもんじゃない。

松井:
教えてもらおうとすると、わかったふりをするんですよね。「よく理解できました!」とか言っちゃって。

五十嵐:
そういえば、若手営業パーソンのコーチングを今してるんだけどね。営業の帰りにその人に考える時間をつくって、気づくのを待ってたのよ。でも、僕が次のアポ時間が迫ってたから「こうしてこうすればいいんだよ!」って言語化しちゃったんだよね!

松井:
コーチが一番やっちゃいけないやつ!

松田:
時間を気にすると気づきは失われますよね(笑)。

本日のトナシバビリティー(複業力)ポイント

「そもそも軸って何だろう?」という話から「軸なんていらないよね」と真逆のテーマに振れた2019年最後の語らいでした。

自分の中に軸を求めずに、自分の家系図をたどってルーツに思いを馳せたり、「そもそも軸なんてあると弱くない?」と軸から距離を取るのもありですよね。

2020年からの働き方を考える材料にしていただければと思います。

トナシバは18日(水)で早々と仕事納めでした。部活納め?サークル納め?なのかな。仕事してる感はない。

仕事をしてないで大の大人が何をしているのかというと、こんな感じで語らっているわけです。「語らい」。議題と次の行動を決めることを手放し、本音と気づきをつかむものです。会議やMTGに飽きたひとが好きですね。

ゲストで来たい方、ぜひ。お構いは本当にしません。

良いお年を~。

と、思ったら松井がこの記事を受けてブログを更新したようです。

やりたいことは「なくてもいい」

こうして連鎖していくといいなと思います。往復書簡にしたいですね。発信者が増えますように。

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(執筆:佐野創太、編集:トナシバメンバー、デザイン:誰か欲しい)

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