ぜんぶ書きました #旅する日本語2019
ありのすさんとたけのこさんがやっているのを見て、私も書きたくなっちゃった旅する日本語まとめ。
「#旅する日本語」11個のテーマ、コンプリートです。
400字って短いけれど、場面転換などもそれなりに入れることができて、でも書きすぎると収まらないので言葉を選びに選んで、なんといったらいいでしょう、ちょっと長めの短歌を詠むかのように楽しく頭を使って書けました。
ぜんぶ実話ベース(一部ちょいフィクション)です。
では裏話を披露しつつ、11個すべてを投稿順にご紹介。
「#六月柿」(ろくがつがき)
トマトの別名、古名。
長男の担任の先生が「長男くんは、毎日率先してトマトのお世話をしてくれて『もう赤くなった?食べられる?』と私やお友達に聞いているんですよ。」と楽しそうに教えてくれたエピソード。
ちなみに先生いわく、長男はモテるらしい。年少組でモテるとかあるんだ。やはり欲望に忠実で行動力のある男がモテるのか。
「#大童」(おおわらわ)
なりふりかまわず、夢中になってすること。一生懸命になる こと。
若手男女6人、宿は1部屋、お酒をしこたま買い込んで深夜まで飲むぞー!と行ったのに、日頃の疲れが祟って20時ぐらいから全員爆睡。酒、手つかず。バカな弾丸旅行でした。バカって最高だ。
「#致景」(ちけい)
この上なく素晴らしい景色。良い景色。
ネパールのポカラという町からヒマラヤトレッキングに出発し、ダンプスという標高1800mの村に泊まったときの話。
夜明けの瞬間だけでなく、写真家さんが撮るような星空が肉眼で見られたのにも驚きました。あと濃厚な甘いミルクティー美味しい。何回か家で作ろうとしたのですが、再現できないんですよねぇ。
「#和煦」(わく)
春の日の暖かなこと。また、そのさま。
さっきの「#大童」でも一緒に遊んでいた後輩とのエピソード。あの「あきらとさんへの手紙」に登場する、いいこと言うチャラ男と同一人物です。
青年海外協力隊に応募したのは別の後輩(居酒屋で報告を受けた)で、エピソードを魔合体させたら妙に切ない話になりました。
「#心細し」(うらぐわし)
心にしみて美しい。えもいえず美しい。
子どものときにボルヴィック(ミネラルウォーター)のCMを見て以来、夫にとって阿蘇は憧れの地だったそうです。
「#涼み客」(すずみきゃく)
夏、涼を求めて涼しい場所へ繰り出す人。避暑客。
巨象のような雄叫び……どの車か分かりますか?
そう、私の推しはランボルギーニ。形と音が好き。
「#万福」(まんぷく)
幸福の多いこと。数え切れないほどさまざまな幸福。
「#致景」の数時間後。ネパール人の輪の真ん中に引っ張り出されて、1対1のダンスバトル形式で次々入れ替わる十数人と踊ったのはいい思い出。
キレキレのダンスをするおばあちゃんに必死で食らいついて、踊り切ったあと長い時間ギューッとハグしてもらったのが嬉しかったです。
「#途立つ」(みちたつ)
出発する。旅の途につくこと。
これからもずーっと会おうねと言い合っていたメンバーのうち、定期的に会っているのは1人だけ。諸行無常ですね。
「#心安」(うらやす)
心の安らかなさま。気掛かりがないさま。
私の旅の思い出で、屈指のシュールエピソードです。これ全部脚色なしの実話ですから。
畳みかけるシュールな展開に、友人と私はずっと笑いをこらえて、というかちょいちょい笑いをこらえられず爆笑していました。だって、護送してくれたパトカーの助手席の鍵が壊れて警察官が閉じ込められて「shit!shit!」って目の前でガタガタやってるんですよ。笑いすぎて心安(うらやす)。
「#追懐」(ついかい)
昔をなつかしく思い出すこと。追想。
そのうち、子は振り返らずに前へ進むようになる。
寂しいですけど、それが成長。寂しい。
「#麗らか」(うららか)
心にわだかまりのないさま。おっとりしているさま。
最後の段落でいきなりトーンが変わりましたね。
旅する日本語の最後で、まさかの内輪ネタです。
少年Bさんをご存知ですか。
ご存知でなければ、ぜひフォローしてBさんの魅力にどっぷりハマってください。セーフ教はTwitterにて活動中。
(万が一、この文章が羽田空港に展示されてしまうようなことがあれば、私はBさんにご馳走せねばなりません。)
以上。私の旅する日本語はBさんで〆。
二周目いっちゃう??