一夜明けて
「ダイアンのよなよなが終わる。」
今まで想像をしたことはあってもどこかで他人事のように思っていた。番組の反響もある、たくさんの人に聴かれている、そんな状態の番組を打ち切るメリットなんてどこにもないと信じきっていた。永遠に続くまではないけど向こう10年は続くものだと勝手に思っていた。しかし昨日、そのニュースは突然知らされることになる。
「ABCラジオ「よなよな」終了で「ミュージックパラダイス」復活 秋改編で音楽に力」
意味が解らなかった。何度読んでも頭が追い付かず、たった数秒でパニック状態に陥った。悪い夢でも見ているのか。また疲れすぎてしょうもない夢でも見ているのか。でもいつまで経っても覚める様子がない。もしかしてこれは現実?そんなわけないよね?何かの間違いやんね?仮によなよなが終っても新番組でダイアンを起用するとかあるよね?あれ、探っても探ってもそんな情報出てこないな。ということは完全に終了…。
一言で言うと心が裂かれそうだった。泣いて、喚いて、どこかへ走り去りたい気分だった。けれど夜勤前だったのでどこにも逃げる事はできない。心はぐちゃぐちゃのまま。いたずらにかき回されて正常な思考を奪われ、そのまま地獄へと突き落とされた感覚。生きた心地がしなかった。当然そんな状態では仕事にも身が入らず、ただでさえどんくさいのに、普段以上に段取りが悪くなってしまった。これに関しては自分の資質の問題なので誰にも責められないんだけど…。
音楽に本気で取り組む、それならそれで勝手にやってくれたらいい。既存の番組にメスを入れる必要ってどこにあるの?しかもよなよなという根強い人気がある番組をごっそり刈り取らなくてもいいのでは?何よりこんな大事な情報をネットニュースで知りたくなかった。せめて本人たちから語られる言葉で聴きたかった。これではたくさんの反感も買うだろうし、正直言って愚策としか思えない。あの記事の写真を見るたびに黒い感情が沸々とわいてきてしまう。しかしいくら責め立てたところで「新しい風を吹かせるには反感はつきもの!」のような感じでお偉いさんは悦に浸っているのだろうな…。
僕は精神が出来た人間ではないので、上記のような褒められない感情を何度も何度も噛み殺していました。もちろん新番組の事を悪く言いたくない。ダイアンを起用してくれたABCラジオさんに文句を言う事だってしたくない。けれど何の前触れもなく淡々と知らされるのは…辛い。生きがいを奪われてしまった訳だから、辛い。なので「今までありがとう!最後まで楽しみます!」には到底なれない。実を言うと、今もしっかり引きずっている。裂かれた心は元に戻らない。痛くて、痛くて、いつ涙が出てもおかしくない。こんな風に病んでしまうのはきっと自分がメンヘラだからか。でも自分にはやっぱり無理だ。そう考えると、みんな強いんやね。羨ましいよ…。
自分が初めて習慣的にラジオを聴き始めた番組が、ダイアンのよなよな。そして初めてメールを送ったのもダイアンのよなよな。この番組がなければ何の彩りもなく、息苦しさや孤独感と戦うだけの暮らしを過ごしていたでしょう。常に病みと隣り合わせでいつ自ら命を絶ってもおかしくない状況の中で、よなよなと出会えたのは奇跡に近い。初めてメールが採用されて、自分の名前をユースケさんが読み上げてくれた時のあの感覚は忘れられない。何物にも代えがたい独特な嬉しさがあった。そしてそこからは初体験の連続。自分のメールで2人がトークをしている。ネタメール面白かったですとSNSでたまーに声をかけてくださる方がいる。他のハガキ職人さんと交流する事が出来る。それもこれもよなよなが繋いでくれた縁です。文字だけでは伝わりづらいかも知れないけど、感謝の気持ちでいっぱいで、どれだけありがとうと言っても言いきれないほどです。
「何も考えずに笑う」
一瞬無駄にも思える時間だけど、この時間が人生においてどれだけ大切なものなのか。その重大さを改めて感じさせてくれたのもよなよなでした。全ての事柄に意味がある必要はない。中にはくだらない時間を過ごしたっていい。その結果人生に張り合いが出て「明日からも頑張ろう」と前を向く事が出来る。事実、自分もよなよなのおかげで憂鬱なはずの月曜日を明るく過ごす事が出来ました。笑いの力は本当に凄いです。でもそれも9月末で終了か。また憂鬱な月曜に戻るのか…
最後になりますが。
正式に発表された以上、この決定は覆ることはないのですがせめてダイアンにはABCさんの違う枠でラジオを続けて欲しいというのが本音。それすらもなかったら、これから先どうやって生きていけばいいのかとさえ思っています。ラジオは2人が大事にしていた場所だし、たくさんのリスナーが求めていた場所。それを無碍に取り上げないでほしい。ABCさんの意向的に新番組も正直期待は出来ないんやけど、それでも何とか検討してください、お願いします。もしそれすらも叶わないのなら東京のラジオ局でも…。とにかく2人のラジオを求めています。何も考えずに2人のトークで笑えるラジオを求めています。ただそれだけのこと…。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。もし不快な表現がありましたら申し訳ございません。ですが一個人の意見として軽く流していただけるとありがたいです。
終了まで残り2か月半。
思うことは色々あるし、当然納得もしてないけど。
楽しもう。