どんぐりの片隅
色んな人のノートやSNSを読んで、みんな今結構しんどいのかな、と、ふと思う。
季節性なのか時勢のせいなのか、終わりと始まりが溢れ出る周りの中で終わりだけが延々と続いていくような気持ちのまま、取り残された人達が道端のどんぐりみたいにころがってる。
その中には私もいて、膝を抱えてどんぐりの隣でずっと見つめている。
自分のこと、将来のこと、仕事のこと、人生の中でこんなに真剣に自分に向き合うことは初めてかもしれないぐらいずっと見つめている。
楽になる瞬間もあるけど大体はしんどいばかりだ、みんなもそうなんだろうか。
心理学の先生が、自分の周りに自分より不幸な人を置いた方が自分の幸福は上がる傾向にあると言っていた。
それを証明する訳じゃないけれど、みんなもしんどいといいなと思ってしまう自分はたぶんちょっと悪い人だ。
動物は群れて生きるのが本能だから、群れていると安心するし共感して貰えると嬉しい、だから自分がしんどい時は人もしんどいと何故か少しだけ救われる。両方しんどいと立ち上がるには難しいけど座っている分には近くていいよね。
座りっぱなしも良くないような気がして、これを始めてみた。
変わるきっかけが欲しくてでも何かが劇的に変わるわけじゃないけど、少しでも光ってて暖かくて手を伸ばしたいと思えるものが見つかるといいなと、そう思って始めてみた。
頭の上で桜が散り始めてるのに地面と自分のつま先ばかりみて悲しい気持ちでいるのはしんどいから、せめて横向いてどんぐり見つめたらいいよ。
ほら、どんぐりどんぐり。
わたしもどんぐり、あなたもどんぐり。