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近内悠太「ケアと利他、ときどきアナキズム」第5回のテーマ「遊びと企て」 (動画)
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『世界は贈与でできている――資本主義の「すきま」を埋める倫理学』、『利他・ケア・傷の倫理学――「私」を生き直すための哲学』(晶文社)の著者であり教育者・哲学研究者である近内悠太さんの連続講座。
隣町のイベントで人が生きていく上で欠かせない「贈与」とりわけ「ケア」の必要性を語られた近内さん。
今回はさらに広く深く「ケアを拡げる」をテーマに各回ご講義いただきます。
曖昧でなかなかつかみどころのなく、専門家がなす事と捉えられがちな「ケア」という概念。
贈与、利他、エンパシー、そしてアナキズムへ。現代の人間が生きていく上で必要不可欠な「ケア」という概念を明らかにするとともに、「ケア」が持つ可能性にまで迫る意欲的な講座。皆様と一緒に考えていきます。ぜひご参加ください。
〈講師からの本講座についてのコメント〉
<ケア>を拡げる。 これは、ケアの実践を多くの人々が実際に行なっていく=拡げるということでもあり、同時に<ケア>という概念自体を拡げていくという意味でもあります。ケアは、専門家だけが為すものではなく、もっと身近にあって、僕らの生に不可欠な人類学的営みだと思っています。 そんな<ケア>という概念を拡げることで、僕らが自然と助け合えるアナキズムへと接続するはずです。
第5回のテーマ「遊びと企て」
「計画的な利他、意識的な利他は可能なのか? 利他はそれが利他であるならば「遊び」に似ています。なぜならば、それは「企て」の外に位置づけられるものだから。
第5回目は利他と遊びそしてアナキズムの関係性を検討します。」
★出演者プロフィール★
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●近内悠太(ちかうち・ゆうた)
1985年神奈川県生まれ。
慶應義塾大学理工学部数理科学科卒業、日本大学大学院文学研究科修士課程修了。専門はウィトゲンシュタイン哲学。
リベラルアーツを主軸にした統合型学習塾「知窓学舎」講師。
著書:『世界は贈与でできている——資本主義の「すきま」を埋める倫理学』(第29回山本七平賞 奨励賞)
(※本講座は2023年6月29日(木)隣町珈琲にて開催されました。)
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※こちらの動画コンテンツは「隣町珈琲の本棚」の有料プランに入るとご覧いただけます。
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