横道誠とだいまりこが探る!「当事者研究のワンダーランド」第4回「どのように海外文化と向きあうか」(動画)
私たちが抱える固有の”苦労”を「研究テーマ」に設定し、似た苦労を背負った「仲間」とともに生きやすくなるための「自助」の物語を作る当事者研究。
私たちがなんらかの「当事者」として覚醒することで、世界の風景はガラッと変わって見えてきます。
数々の自助グループを主宰し、当事者研究のワンダーランドを立ちあげていく文学研究者の横道誠さんと共に発達障害、子育て、性や宗教2世問題から文学や批評まで様々な角度から「当事者研究」の可能性を探っていく新シリーズスタートです!
第4回「どのように海外文化と向きあうか」
長い経済的停滞の影響から、日本人の海外に対する関心は低下傾向にあります。しかし、たとえば戦争の脅威や不安、円高円安の問題、排外主義の高まりや陰謀論の流布など、海外ではさまざまな新しい動向が起こりつづけており、日本に暮らしていても海外事情は無視できないのが実情です。
横道誠はドイツ文学者として働いています。ドイツのベルリンやオーストリアのウィーンで生活したことがあるだけでなく、10以上の外国語を学び、50近くの外国を旅行してきました。代麻理子は若い頃に日本を飛びだし、英語を使いながらアメリカで生活した経験を持ちます。これらの海外との関わりは両名の価値観に深く浸透し、両名が夢中になっている当事者研究のあり方にも影響を及ぼしています。
他者との対話によって進められる当事者研究は、自分自身の偏見、固定観念、差別意識などに気づかせてくれる機能も持っています。それは海外体験および異文化理解の経験がもたらす恩恵と奇妙なほど通じあっています。海外文化と当事者研究の関係について考えることで、国内の多数の「異文化」(先住民族の文化、海外ルーツの日本人の文化、ニューロダイバーシティ、宗教文化、セクシャルマイノリティの文化など)に対する洞察も深まることでしょう。
海外に関心がある方もない方も楽しめる会を予定しています。ふるってご参加ください!
【参考図書】
『イスタンブールで青に溺れる 発達障害者の世界周航記』(文藝春秋)
『グリム兄弟とその学問的後継者たち:神話に魂を奪われて』(ミネルヴァ書房)
★出演者プロフィール★
(本イベントは2024年3月1日(金)に隣町珈琲で開催されました。)
※こちらの動画コンテンツは「隣町珈琲の本棚」の有料プランに入るとご覧いただけます。
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