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安田登「古典と怪談の甘い関係」(動画)



開催時のフライヤー


安田登さんによる、真夏にお送りする古典と怪談についての特別講座開催!

古典をもとにした怪談があります。
たとえば『平家物語』。壇ノ浦で死んだ数多くの平家の人々がおとなしく成仏するはずがない。彼らは幽霊となってあの世やこの世を彷徨ったり、怨霊となって源氏の世を祟るはずである!と思って作られた作品が、『船弁慶』をはじめとする数々の能です。
また、小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)の『耳なし芳一』もそうです。
平家の亡霊だけではありません。讃岐に流された崇徳院は日本最大の怨霊になり、その話も能になっていますし、上田秋成は『雨月物語』に「白峯」として書きました。
それらの怪談は古典があったからこそ書かれたものですが、しかしそれら、怪談によって古典もまた世に知られるようになりました。
古典と怪談、両者はとても甘い関係にあるのです。
今回は『耳なし芳一』と崇徳院の物語の朗読を中心に据え、『保元物語』、『平家物語』、『撰集抄』、そして能なども紹介しながら「古典と怪談の甘い関係」について考えたいと思います。
講演と朗読、半分半分の会になります。


★出演者プロフィール★

●安田登(やすだ・のぼる)
1956年千葉県銚子市生まれ。能楽師のワキ方として活躍するかたわら、甲骨文字、シュメール語、論語、聖書、短歌、俳句等々、古今東西の「身体知」を駆使し、さまざまな活動を行う。著書に『あわいの力~「心の時代」の次を生きる』、コーヒーと一冊『イナンナの冥界下り』、『すごい論語』(以上、ミシマ社)、『異界を旅する能~ワキという存在』(ちくま文庫)、『能~650年続いた仕掛けとは』(新潮新書)など多数。隣町珈琲でも「論語と⾝体」「古事記から探る⽇本⼈の古層」「古典から読む未来」シリーズなど連続講座を多数開催。

(本講座は2024年7月30日(火)に隣町珈琲にて開催されました)


イベントの様子

※こちらの動画コンテンツは「隣町珈琲の本棚」の有料プランに入るとご覧いただけます。


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