見出し画像

天文台を持つって

漫画の「宇宙兄弟」を読み返していて、ふと思い出した。

物語の大切な登場人物である、金子シャロン博士は天文台を自宅として住んでいるが、久しぶりに読んだコミックス1巻の天文台は、かなり広々としている。
彼女は世界的な天文学者なので、そういうものなのかもしれないけれど、個人で天文台を持つって、現実的なのかどうか・・・?と、そこまで考えた時に、
「そういえば、いたな」
と。

新卒で入った会社の創業メンバーだった役員のおじさんが、
「ワシな、引退したら美術館をつくろうか、天文台つくろうか悩んでんねん」
と、「ちょっと何言ってるかわかんない」というレベルで悩み始め、その後
「天文台に決めてん」
「いまな、オーストラリアの元鉱山の地下の深ーいとこでな、望遠鏡につけるレンズ磨いてるところやねん」
(何か、地下深くでないとレンズが歪むとか、聞いたように思う)
と言っていて、退職される頃にはまだ出来上がっていなかったので、その後どうなったのか、わからないのですが。

今回、チラッと検索してみたら、世の中には「天文台のトータルプロデュース企業」というのがあり、「施工例」のページには、たくさんの「個人様」の天文台が掲載されていました。
個人で天文台、そんなに突拍子もないことではないのですね。
私自身、夜に天文台で星を見た経験が無く、それは「夜に星が綺麗に見える場所(=遠く)まで出掛けて、星見て帰ってくるのは大変だし、そのために宿泊するのも簡単じゃない」からで、星を頻繁に見たい人なら、家と天文台を一緒にするのはナルホド合理的だ。誰にでもできることではないけれど。

元役員のおじさん、今もお元気で星空を眺めておられたら良いな。

いいなと思ったら応援しよう!