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屍人荘の殺人
今村昌弘さんの
「屍人荘の殺人」
を読了いたしました
トナカイとしては「かなり好き」な作品です
┗|´・_●・|┛
てか、今村さんこれデビュー作ってマ?
すごすぎん????? というのが感想です
『このミステリーがすごい! 2018年版』第1位
『週刊文春』ミステリーベスト第1位
『2018年本格ミステリ・ベスト10』第1位
評価
トナカイとしては文句なしの
★★★★★
星5評価です
マジで色んな人にオススメできます
強いて言えば、ちょいグロ描写があるので
そういうのが苦手な人にはオススメしないかな
内容
神紅大学ミステリ愛好会の葉村譲と会長の明智恭介は、曰くつきの映画研究部の夏合宿に加わるため、同じ大学の探偵少女、剣崎比留子と共にペンション紫湛荘を訪れた
合宿一日目の夜、映研のメンバーたちは肝試しに出かけるが、そこで集団のゾンビに遭遇し紫湛荘に立て篭もりを余儀なくされる
緊張と混乱の一夜が明け、部員の一人が密室で惨殺死体となって発見される
しかしそれが連続殺人の幕開けにすぎなかった
感想
ミステリファンには定番のクローズド・サークルモノ
ただ、クローズドな理由が離島のペンションや雪山のロッジなんかではなく
それを司どるのが「ゾンビ」ってのが面白い
そして犯人がシンプルにやべぇ
ゾンビを使ったアリバイトリックが思いつくって大分やべぇぞ
若干のネタバレにはなりますが
本件の犯人とゾンビ事件とは一切関係がありません
なので犯人は「ゾンビ襲撃」が起きてから種々のトリックを考えた事になるんだけど
そのトリックが見事すぎる
初見マジで違和感なさすぎて分からなかったです
本来探偵モノって
犯人vs探偵
って図式になるじゃないですか
でもこの場合
ゾンビvs犯人vs犯人以外の登場人物
なんですよね
犯人もゾンビからきちんと逃げないといけないので
時としては仲間を助けますし
武器を持ってゾンビに立ち向かうわけなんです
もうこの攻防戦が面白い
心理描写も見事だし、トリックも見事
犯人は「なぜ」こんな状況で殺人を犯したのか
が主軸となっている話なので
推理小説初心者にもかなりオススメできます