禁じられた遊び
日本のライトホラーの傑作が生まれた
みなさん、こんにちは
トナカイです┗|´▼_●▼|┛
今日はトナカイの読んだ本の紹介
読んだ本は
「禁じられた遊び」
2023年映画公開された
清水カルマの原作小説
「トカゲはね、尻尾が切れても、また生えてくるんだ。」
「本当?じゃあ、この尻尾からまたトカゲが生えてくるの?」
「ああ。土に埋めて、おまじないするとまた生えてくるんだよ。」
微笑ましい親子の日常
庭に響く、少年の唱えるおまじない
それは、他愛ない冗談のはずだった
しかしその後、妻が交通事故で亡くなってしまう
悲観する主人公だが、その時子どもは母の指をこっそり事故現場から持ち帰り
庭に埋める事を主人公に提案する
謎の呪文、トカゲの尻尾、指、白い影、蠢く盛り土、封印された家
次々と起こる異常現象
それは子どもの純粋な願いによって解き放たれた災い
この庭には、何かがいる
この本の素晴らしいところは
まずはなんと言っても「オチ」にある
ネタバレになるので詳細は省くけど
人の「愛する者の生を渇望する願い」というのは
論理を越え、時には感情すらも越えてしまう
よく「理屈じゃねぇ!」という言葉があるけど
この本はその理屈どころか、感情や体験なんかを全て越え
ただ一心に「この人に生きていて欲しい」という想いが強調されているように感じました
ジャンルはホラー小説だけど
「何故、人は人に生きていて欲しいのか」
という視点で読んでいくと、結構深い感情に支配される