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思考を止めるな「「自分の意見」ってどうつくるの?」平山美希

こんばんは、となカエです。

「自分の意見」
昔から伝えるのも、考えるのも苦手です。
心の底に「否定されたらどうしよう」「笑われたら」「バカにされたら」という気持ちがあるのもそうなのですが、思考が停止してしまう。

「自分の意見」を伝えるための、思考の道筋を立てるメソッドが書かれてます。


作品内容

「会議でコメントを求められると、あわててパニックになってしまう」 
「社会問題について意見を求められてもテレビやネットの受け売りになってしまう」 
「就活のグループディスカッションで考えが何も思い浮かばない」 

…このように、自分の意見が思いつかない(どう考えたらいいのかわからない)という状況はよくあります。

私たちは学校や日常生活で「自分の意見」を述べる機会を持たないまま、社会に出ます。そのため、コメントを求められると何をどう考えればいいいのか、迷ってしまうのでしょう。

でも、考えるときの「手がかり」さえつかめれば、オリジナルの意見を組み立てることが可能です。
本書は、この「手がかり」を5つのステップでマスターできるよう設計しました。

5つのステップとは、フランスの高校生たちが受験する高校卒業認定試験(バカロレア)の哲学科目対策をアレンジしたもの。
これでもう、「あなたはどう思いますか?」を怖がる必要はありません。

【第1章】フランス人は「考え方」をどう学ぶのか
【第2章】問いを立てる――旗を立てる
【第3章】言葉を定義する――ダイヤルを合わせる
【第4章】物事を疑う――頭のなかに余白をつくる
【第5章】考えを深める――思考の海に潜る
【第6章】自分の答えを出す――立場を選び取る

Amazonより


感想★ネタバレあり★

フランス人は議論が好きで、些細なことも議論するそうです。
子どもの頃から《考える》授業・試験の賜物のようで。

「一人ひとりが違った意見を持っていて当然」
で、意見の違いを楽しむフランス人。

多分、日本では《違う意見》を言うと「自分を否定された。受け入れられなかった」と、捉えられて亀裂が生まれることが多い印象。
自分がそのつもりでなくとも、相手がそう受け取る可能性があるなら、私は自分の意見を言うことは出来ないなと思ってしまう。


考える時の5つのステップ
①問いを立てる
②言葉を定義する
③物事を疑う
④考えを深める
⑤答えを出す

①〜④を繰り返して、最終的に⑤を出す
これをフランスの高校生は哲学の授業で習う。
哲学を必須科目にしてるところに文化の違いを感じる。

思考の広げ方を読んでいると、マインドマップに通じてる感じがした。
1つのテーマに対して、いくつものも問いを立てて広げていく。

①~④まで書いてたら凄い文字数になるので、
特に自分が注目したい①についてだけ記録。

①問いを立てる
「なぜ」「どうして」「どんな理由で」

ポイントは、「私」ではなく「私たち」を主語にすること。
『主語が限られると、思考も一気に狭まってしまう』から。
ドキリとした。
確かに「どうして私は」としてしまうと、否定的で視野狭窄な思考が生まれやすい。
気分が落ち込んでる時、こーゆー考えになる経験が誰にでもあるんじゃなかろうか。
『感想・感情に関する問いになっている』のもダメ。
考えを深める感覚別物だそうで。

この「問いを立てる」がめちゃくちゃ難しい。
いや、読んでたら全部難しいんだけどね。
考えることに慣れてないから余計にそう感じる。

言葉の定義も人によって違うから、
「この議題での言葉の定義はコレ」を、決めた前提で話さないと認識がズレてしまう。
この《言葉の定義》。
日本人の議論で欠けてることだと思う。
論点がズレて、会話が進まない現象があるけど、まさにコレが原因。
例えば、「頭がいい」を、《正しいロジックで話せる人》《偏差値》のどちらで話すのかを決めずに進めると話しがズレる。

この本を読んで、改めて、いかに日本語が曖昧かわかった。
議論を成立させるためには、言葉の定義を決めて共有しておかないと、議論にならない。

この言葉の定義のズレが多いから私は「議論」が苦手なんだなと気づいた。
肝に銘じておきたい。

お互いの言葉の意味を確認すると、視点や認識の違いがわかって、そのあとの議論もより建設的なものになりますよ。

本文より

自分の意見をつくるときに役に立つ4つの接続詞
「そもそも」
「たとえば」
「確かに」
「でも」
この順番で組み立てたらそれなりにまとまるようで。

ただ、それにも細かく色々書かれてました。
《練習問題》もあり、思考訓練もしやすい1冊だと思います。


関連書籍


フランス哲学者で有名。
今回の書籍にもチラッと名前が出てきたので。


思考訓練としては、こちらも有名。
実践しやすい。

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となカエ
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