自立ってなんだろう「海が見える家 それから」はらだみずき
こんばんは、となカエです。
一気読みしてしまいました。
心が弱りに弱ってて、しんどくて、本に助けを求めてるときに読みました。
大正解でした。
kindle unlimitedで読みました。
シリーズ1冊目の感想はこちら↓↓
作品内容
感想★ネタバレあり★
1冊目は、「ここで頑張ってみようかな」って感じでしたが、
この2冊目は「自給自足で頑張ってみる。自立するんだ!」って感じ。
都会っ子の主人公が、そう簡単に自給自足できるわけもなく、挫折するんですが、ちゃんと周りに助けを求めるし、自分も助ける。
しんどいときに助けを求めるのって大切。
なかなか出来ませんからね。
父親からの事業《別荘の管理》を主として、収入拡大を模索するのですが、そのときに色々周りの人から助言があり、それがまた核心をついてる。
自己啓発本や成功物語に通じるものがあります。
でも、押しつけがましくない。
普通に小説。
だから気を張らずに読めました。
例えば、《別荘の管理》契約者の1人、老後を満喫中の寺島さんのセリフ。
こんな感じで、さらっと小説にでてくる。
しかも、主人公は大成功を求めてるんじゃない。ただ自分が生きていける最低限の収入を求めて、自分ができることを探してそれを仕事にしていく。
自分が生きていく分だけ。
この身の丈に合う、背伸びしてない目標が心地いい。
この寺島さんの所有してるボートに仕事として乗ったけど、『船酔いで役に立たなかった』と恥じている主人公と、寺島さんとのやりとりがある。
その主人公が報酬(現金)の受け取りを「自分は仕事してないので」と断るシーンで、寺島さんがこう声をかける
ここ。好き。
ここのシーンは良いよ本当に。
なんというか、主人公の仕事への意識というか、これからが期待できるというか、それが感じ取れる。見習いたい。
釣りのシーンで出てくる《シイラ》
あつ森(あつまれどうぶつの森)で聞いたことあるなぁと、思って検索したらやっぱり出てきた。
ハワイでは“マヒマヒ”と呼ばれてて、高級魚。
一方、日本では「昔は万匹も釣れた」から別名“マンビキ”と言われ、現在もほぼ取引価値はないらしい。
しかもさらなる別名“シビトクライ”とも言われ、忌み嫌う地域も。
魚って色んな呼び方あって大変。
地域・国によっては嫌われるってのも、有名どころだと“タコ”とかそうですよね。
野菜を食す場面も、なんとも言えず美味しそう。
野菜が食べたくなります。
最後に、この本のテーマと思ってる箇所を引用しておきたいと思います。
人生、楽しく、面白く。
大切だけど、忘れがちになってしまうこと。
まとめ
今回は、別荘の人たちや地域住民たちとの交流が書かれていて、人間味あふれる主人公に惹かれました。
釣り、畑仕事など色々なことを色々な人が教えてくれ、主人公も自分ができる事をしていきます。
なんなら骨とう品の話もチラッとでてくる。
なので飽きずに読めました。
仕事に、都会に、人付き合いに、疲れた方は一度お試しあれ。
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この本読んでたら、野菜が食べたくなる。