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もしかして私はクロヒョウをお預かりしてしまったのでしょうか。

保護猫カフェの預かりボランティアをすることになりまして。

預かり猫さんがやってきました。

到着したのが夜だったので、その日は前乗りってことにして、翌日からが預かり猫さん生活の本番ってことで。

さっそく預かり猫さん生活1日目の様子をお届けしましょう。

最初に悩んだ事は、オープン時間の正解はいつ?でした。

前乗りされた預かり猫さん、ケージを布で覆った完全個室でお休みいただきましたが、緊張していて動けなかったのか、お疲れで爆睡していたのか、忍者のような身体能力の持ち主で音を立てずに生活ができるのか、ほとんど物音もせず静かに朝を迎えました。

私が爆睡していて物音に気づかなかった可能性も大いにありますが。

さて、さっそく預かり猫さん生活最初の悩みがやってきました。

ケージの布、何時にオープンすればいいですかねー。

私、深夜型人間なので、大抵の人が寝ているであろう午前1時とか2時に起床するので、普通の人の朝という概念ともズレがあるのに、ましてや猫さんの朝は何時が正解なのかさっぱりわかりません。

オープン時間を決める会議の様子

猫さんは早起きで朝の4時から運動会を開催されることも多いと聞くので、4時?

人間と暮らしている猫さんは人間の時間に合わせることができるとも聞くので、6時くらい?

外が明るくなる5時くらい?

知らない場所でそんなに早くから開けられても嫌かなー。

などなど、うちの猫達に聞いてみたけど、結局は

その猫次第じゃない?

ってことになりまして。

じゃあ一般的な人間の朝であろう6時にオープンすることにしましょう。

預かり猫さーん、6時にオープンしますのでよろしくお願いしまーす。

一応30分前にお知らせをしておきました。

そしてちょうど6時、ヒビリ兄弟に見守られながらいよいよオープンです!

失礼しまーす。
起きていらっしゃいますか?
6時なのでオープンしますー。

そーっと布を捲っていくと、最上階にいらっしゃいまして、元気よくシャーッとご挨拶をしてくださいました。

おはようございまーす。
もう起きていたんですね。
休めましたか?

シャーッ

ご飯食べましたか?
お水は?
新しい物にお取り替えしますね。

シャーッ

ご飯食べなかったんですね。
カリカリなうちに食べた方が美味しいですよ。

シャーッ

きちんと返事をしてくれるいい猫さんのようです。

あ、この会話、私の心の声ではなくて本当に話しかけています。

私は猫語は少ししかわからないのですが、この預かり猫さんは8年も人間と生活していたそうなので、ネイティブ並みに理解されていることでしょう。

さて、朝食を提供して、トイレチェックもしたので、あとは何をしましょうか。

そうそう、預かりボランティアを始めるのと同時にインスタも始めたので、1日目の朝の様子を撮影することにしましょうか。

ケージ越しに撮ったり、ケージに接近して柵が映らないように撮ったり、どこからのアングルがいいかなーなんて、何度もカシャカシャやっていると、かなり強めのシャーッに、全力の前足ドンッに、ギラギラの睨みをいただきましたー!
きゃーーーーーーかわいい♡
ちょっと、いや、かなり喜んでいる私。

でも、預かり猫さんにしたらかなりのストレスですよね。気遣いが足りませんでした。反省しております。以後気をつけます。

ということで、1回目のシャーッを聞いて押し入れに避難していたビビリ兄弟が出てきたところで緊急会議を開きました。

1日目の目標は『この家の人間と猫を知ってもらおう!』です。

具体的な作戦としては、目を合わせない、ケージの前を静かに通り過ぎる、いつもより多めにしゃべる、です。

ミッションを遂行するビビリ兄

ヒビリ兄弟はケージから一定の距離を取ってそろりそろりと通り過ぎ、私はビビリ兄弟にいつもよりたくさん話しかけたり独り言を言ったり、預かり猫さんにも話しかけたり、作戦を忠実に実行しました。


預かり猫さんの反応は、終始最上階からじーっと様子をうかがっておりました。
ご飯も食べずお水も飲まずトイレにも行かずに、時々体勢を変えるだけでした。
私がケージに近づき過ぎた時だけシャーッと言われましたが、それ以外は声を出すことなく、とても無口でおとなしい猫さんなのでしょうか。かなり緊張されているのでしょうか。

明日は少しリラックスしてもらえるようにしよう!という課題が見えたところで、クローズのお時間です。

そういえばオープン時間はあんなに悩んだのに、クローズ時間はなにも考えずにクローズしたなぁ。疲れてたのかな。気疲れしやすい人間なので。

ひとりになれる空間と時間って大事ですよね。

ケージをクローズしてから10分くらいすると、ドスンッとか、カリカリッとか、ピチャピチャピチャとか、色んな音が聞こえてきました。
忍者猫ではなかったようです。

良かったーご飯食べてお水も飲んだー。
我慢してたんだねー。
頑張ったねー。
お疲れさまー。
トイレもしていいんだよー。

これは心の声でしゃべってます。
やっと1匹になれて自由に行動できるプライベートなお時間は、決して邪魔はしません。
私だったら嫌だなーと思うので。

緊張感漂うとても静かな1日目でした。

うん、みんな頑張りました!
お疲れさまー。

2日目の始まりは、水浸しフロアに猫砂トッピングです。

深夜型人間の私が二度寝をしていると、預かり猫さんがバシャッバシャッというトイレの砂を飛ばす音で起こしてくれました。

どれどれ、どんだけ飛ばしたんだい?

とワクワクしながら布をめくると、予想を超えていましたー。

中央右下の茶色い物体は、茶色いトイレチップが溶けたものです。決してウ○チや嘔吐物ではありません。

右側の1階フロアが水浸しの所にトイレの砂がバシャッとトッピング。

砂の種類が今までと違うから砂をかく力加減を間違えちゃったのか、溢してしまったお水を砂で処理しようとしたのか?

もし前者だったらお茶目な猫さん、後者だったら賢い猫さんなのかもしれない。


さっそくフロアのお掃除なんですが、このフロアの床、簡単に外せるんです。

床と引き出しを取り除いた状態
引き出しは浸水被害なしです。

なので、床を丸洗いできてお掃除ラクラクでした。このケージいいかもー。

オシッコの片付けと、新しいご飯とお水に取り替えて、夜が開ける前に朝のお世話終了〜。

1階のお掃除中も、ご飯とお水を取り替えている時も、最上階で私の仕事ぶりを静かに観察していた預かり猫さん。

やっぱりおとなしい猫さんなのかな?
家猫歴も長いし、元飼い主さん以外の人間に慣れるのも早いかも。

なーんて油断は禁物。

それは私がインスタ用に写真撮影をしていた時に起こりました。

今までは猫被ってました。

ケージの柵が映らないように撮るには、柵の隙間からスマホを少しケージの中に入れたらいいじゃん!ということに気づいてカシャカシャしていた時です。

ばさっ

被っていた猫を脱いで、クロヒョウさんが現れました!(見出し画像を参照)

ケージに近づき過ぎたり、ちょっとだけ柵から指を入れて触ろうなんてしたりすると、すぐにクロヒョウだぞーと脅してきます。

クロヒョウもかっこよくて好きですが、やっぱりかわいい猫になってもらいたい。

それでは2日目の目標を発表します。

2日目の目標は『この家は安全だと知ってもらおう!』です。

リラックスしている姿を見てもらって、危険なことはありませんよアピールをしたり。

この人間は触られても大丈夫ですアピールをしたり。

少し離れた場所から話しかけてみたり。

興味はあるけど怖いので微妙な距離を保ちつつ、ビビリ兄弟がだいぶ頑張ってくれました。

おかげで2階に降りてきたり、足を伸ばして横になっていたり、昨日よりはリラックスしてもらえたようです。

シャーッ以外は声を聞くことがなかったので、無口な猫さんなのかなー。

あれ?もしかしておしゃべりな方ですか?

この日も完全個室で夜を過ごしてもらおうとクローズしたんですが、しばらくすると「あおーん。」と少し不安そうな声が聞こえてきました。

プライベートなお時間は邪魔しない主義ですが、話しかけて来られたので返事をしてみます。

どうしましたか?

あおーん

ご飯とお水新しいの入れといたのでどうぞ。
トイレも綺麗にしてあるのでどうぞ。

あおーん

もしかしてですけどーさみしいんですか?

あおーん

じゃあちょっとだけ開けといてみますねー。

ドスンッ

1階に降りてきて開けた所からのぞいてるー。かわいいーー。

あおーん

こっち側も開けますか?
わかりましたー。

安心したのか2階で落ち着かれました。
良かった。

それでは今日もお疲れさまでした。
おやすみなさーい。
また明日もよろしくお願いしまーす。

あとがき?

頑張って2日分書きました。

まだ数日前のことだというのに、あれ?これは1日目だっけ?2日目だっけ?ってなって、写真ホルダーとかインスタを見て、記憶を整理しながら書きました。

疲れました。

早く現実に追いつきたい。

次は3日分をまとめて書きたい。

インスタの方では今のところリアルタイムで更新できているので、もし興味がありましたら『とな』で検索してアイコンがキジトラなのが私です。

どうぞというかぜひご覧くださいませ。
そして、noteもインスタもフォローしてもらえたら、次の記事を書く気力になりますので、よろしくお願いしまーす。

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