子宮内膜症(卵巣チョコレート嚢胞)が分かった時のことについて

※ 自身が経験した病状を、まずは自分自身が振り返り、忘れないために記録したいと思っています。この発信を書いている現在は、様々な過程を経て、妊娠9ヶ月の妊婦として過ごしています。

2年前のこと。

コロナ前、年齢は28歳の時、子宮内膜症(卵巣チョコレート嚢胞)という病気が分かった。結論から言うと、まだ病状は治っていない。

発見のきっかけの一つは、夜中の下腹部痛。下腹部の内側から、何かが突き上げるような痛みだった。内側からお腹にかけての痛みで、歩くとちょっと前かがみになってしまった。 しばらく寝ると収まる。なんだ、これは?胃腸の痛みじゃない?としたら、これは子宮の痛みか。でも、生理痛は違う、排卵痛?うーん…

結婚してから半年、新居に住み始めたころだった。長く住むことになるので、産婦人科を含んだかかりつけ医を探しているところだった。当時、まだ妊娠の可能性は無いと思っていたが、直感が働いて、産婦人科医院を探して受診した。

というのも、結婚する前に別の病院(病院Aとします)で受けたブライダルチェックと子宮頚がんの検診で内診をしてもらった際「内膜症のケがあるのと、卵巣がちょっと腫れてるかなぁー」と、病院Aの医師が呟いたを思い出したからだ。卵巣は左右ともに約3cmになっていた。病院Aの医師からは「もしかしたら排卵の際に腫れているのかもしれない。経過観察で良い。」と言われた。当時は、卵巣の病気や内膜症についてはよく分からず、ブライダルチェックも「まぁー多分大丈夫ですよ」という結果を言われ、何も知らない私はそのままにしておいたのだった。情報があって、この時に治療開始していたら…って思うと正直悔しい。(子宮頸がんは陰性でした。)

とにかく、婦人科関係には何か今後引っかかるかも、という疑いの元、新居の地域の婦人科病院Bへ行った。病院Bの医師は真剣な顔で「卵巣。腫れてるね」とあっさり言った。エコーのテレビの画面には、白黒でボコっと大きな風船のような丸が映し出されていた。これは何?頭が真っ白になり、変な汗しか出ない。画面を観ていたら、ドクターが丸の直径の数値を測り始めた。画面には「55.9mm」の数字が書かれていた。よくない状態であることは、医師のしかめた顔を見て察した。

その日は、血液検査も受けて、その結果を確認する必要もあり、後日、もう一度、診察を受けることになった。

病院Bでの後日の検査で正式に「子宮内膜症(卵巣チョコレート嚢胞)」の診断を受けた。左の卵巣が6cm程度、右は3〜4cm程度。正直、聞いたことのない病気だ。どういう病気なのか。どうやったら治るのか。卵巣に異常?妊娠はできるのか。病名を聞いた一瞬、いろいろなことが頭をよぎった。震える口で「妊娠はできますか…?」と聞くと、病院Bの医師は「今のままでは難しい、まずはこの大きさをなんとかしなければならない」そんな感じのことを言ってたと思う。(というのも、本当に頭が真っ白になり、話をまともに聞くことも難しかった)

病院Bの医師から示されたのは二択。
①手術をする ②薬で地道に治す。

私はその場で即答できず、家で主人に相談をした。手術は怖い。まだ、今のままでも仕事はできるし、時間をかけて治していこう。どちらを選ぶのが正解かどうかは分からないけれど、様子見を兼ねて服薬を選んだ。後に調べてみると、卵巣チョコレート嚢胞が5〜6cmにもなると手術を選ぶ人も多いとのこと。夫と話し合ったことを医師に告げると、「ジエノゲスト(ディナゲストのジェネリック)」という生理を止める薬を処方された。「これ以上大きくなると破裂することがあると医師に言われたので、とにかく嚢胞を小さくしよう…」出来事を冷静に受け止められないキャパオーバーな頭では、そう考えることが精一杯。

「ジエノゲスト」を飲むのも、最初は怖かった。体質に合わなかったらどうしよう。副作用が出て、会社に行けなくなるのではないか。ラッキーなことに、副作用はあまり出ず、飲んだ月からピタリと生理が止まると、生理が毎月くるよりもかなり楽だった。今思うと、毎月の生理は、どれだけ重かっただろうか…

病院Bで、2〜3ヶ月に1回検査をした。病院Bの医師曰く、左のチョコレート嚢胞は、半年の服薬で約6cmから約3cmになったそう。(後に別の病院に転院するのですが、この測定が正しかったのかは、今思うと微妙!)。念じていれば、みるみる小さくなった(と信じた私)。

よし、小さくなった!あーよかったこれで大丈夫!と、心底ホッとしていた。

病院Bの医師も「妊娠すれば良くなるから、あとはちゃちゃっと妊娠するだけ!」と、タイミング法を指導してくださった。二ヶ月間、指導の下、タイミングをとったがかすりもせず。

落胆する私たちに、追い討ちをかけるように

世間にはコロナの波がやってきた。






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