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幸せを創り出す5つの法則Ⅳ

Ⅳ 素直で、きれいな心を持ち続ける

まずは、素直な心から考えていきましょう。いったい素直ってどういう心持ちを言うと思いますか?

 素直 = 他人の言うことを何でも受け入れ言うことを聞くこと

こういうとらえ方は、私は勘違いだと思っています。素直というのは単なる聞き分けの良いイエスマンではありません。では、あらためて定義してみましょう。

素直 = 人の言うことに耳を傾け、必ず一度以上自分の中で考えて判断すること

わかり易く書くとこのようなことになるかと思います。もちろん、自分にも相手にも正直に向き合うことができる心を持っていることが大前提です。


 例えば、他人から「あなたは今よりもここを直した方がいいよ」と忠告を受けたとします。その言葉をよく噛みしめて、自分の中で真剣に考えてみます。あなたはその忠告を受け入れるか受け入れないかを判断した結果、「やはり今まで通り変えないで行こう」と決めました。


結果的に他人の忠告を否定したことになりますが、これは素直な人の行動だと私は判断します。


要するに、『他人の言葉をよく聞いて、自分の中で真剣に考える(取り込む)こと』が大事なのです。それができていれば、その忠告を受け入れても否定しても両方とも素直な行動なのです。


 反対に、人の話に耳を傾けない、自分の中で考えることもしないで突っぱねる人、常に自分が正しいという思いが根底にあるような人は、素直とはいえないのです。

 誰も、自分一人で全ての物事に対して最善の判断はできません。また、自分の問題に対して他人が全て最善の判断をできるとも言えません。


何かを判断する時に、自分は自分の正直な気持ちや過去の経験、さらに知識を判断基準にしながら、自分が信頼できる他者の同じような判断基準で考えた意見もよく聞き入れるたうえで、総合的に考えるべきだと思います。

 よくあることですが、何か問題があってその解決方法に複数の選択肢があり、一つを選択したとしても後で振り返って「いったいどれが良かったんだろう」というような、正解のない判断をするときもあるでしょう。


しかし、自分でよく考え、他人の意見も取り込んで考えたうえでの判断であれば、その時点での最善な判断ですから、後で後悔するようなことは最小限になるはずです。

 また、きれいな心とは、優しさ・思いやり・愛情深い・寛容な・誠実な・前向きな・利他の心などを指します。日本語は色々と表現がありますが、どういった心のことをいうのかについては感覚的に理解していただけるのではないでしょうか。


きれいな心を持っていれば、周囲の人にも影響を与え、自然に自分の周りにも同じような心を持った人が集まってくるようになるでしょう。

そして、きれいな心の反対、悪しき心というのは、怒り・妬み・恨み・ひねくれた・非情な・不誠実な・後ろ向きな・利己的な心などを指します。こういった心で物事を見ると、まず人の話を聞き入れるような素直な心が生まれませんし、どんな問題にも歪んだ考えのもとに判断するので決して最善の道をみつけることができないでしょう。


そして、周りに似たような悪しき心を持った人が現れますから、幸せからは遠ざかっていくことになるのです。

きれいな心を保つのは、容易ではありません。なぜなら、生きていると様々な出来事に遭遇し、人の心は揺れ動くからです。たとえきれいな心を持っていたとしても、何かの事故や事件などをきっかけに、怒り・恨みなどの悪しき心が沸き起こってきて、人格がガラっと変わってしまうことが起こりうるのです。


大切なのは、たとえどんな出来事が起ころうとも、悪しき心が忍び寄ろうとも、何としてもきれいな心を保つよう意識的に努めることです。それは、たとえ相手が悪意を持って接してきた時も同様のことです。そういった悪意が強い相手が現れた場合には、極力付き合わずに距離を置くことがきれいな心を保つためにも良いでしょう。

ある大変な出来事があって、それに悪しき心で対処するとどうにも解決できないようなものが、きれいな心で対処するといとも簡単に解決してしまうような場合があります。


これは、私自身が実際に数々のトラブルを乗り越えてきた経験から述べています。例えば人間同士で起こるアクシデントであっても、相手の立場を思いやり、誠実な心を持って対応することで相手が心を開くものです。


利己的に自分を優先すると必ずそれは相手に伝わり、相手も身構えてしまいます。反対にこちらが利他的な態度を持って接すれば、相手も同様に良心的な対応をしてもらえますから、話がこじれるようなことが起こらないのです。

以上のように、素直な心・きれいな心を保ち続けることによって、人生で起こるいかなる試練も乗り越えることができ、人を幸せの道へと導いてくれるのです。

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