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言葉の力を信じる

世間ではよく“言霊”という表現でよく言われますが、信じる人もいれば信じない人もいるでしょう。私は、言霊というよりも“言葉の力”を信じます。言葉は、発することによって自分自身の耳にも伝わるし振動で骨を通して脳や体のその他の部分にも伝わるでしょう。要するに、言葉は発することによって自分の頭から足の先にいたるまで、そして体全体をつくる細胞一つ一つにまで全てに影響を及ぼすものだと思っています。

そのように考えると、自分にとって良い影響を及ぼす言葉を発しているべきで、悪影響のある言葉をできるだけ排除したくなりますよね?自分にとってプラスになる言葉、つまり前向きで、自分を元気づける、勇気づける、励ます、優しく、愛情のある、明るくなるような言葉を発するべきです。反対に自分にマイナスになる言葉、つまり前者とは反対になる言葉は可能な限り発しないように努めていればよいことになります。

また、自分が発した言葉は、その言葉を聞いた相手にも確実に影響を及ぼすものです。例えば、自分が後ろ向きな、暗いマイナスの言葉を発し続けていると、相手も同じような感情になっていきます。そして、その言葉に同調できない前向きな明るい言葉が好きな人間は次第に遠ざかるようになり、後ろ向きで、暗い言葉を好む人間が周りに集うようになります。“類は友をよぶ”というように、自分が発する言葉が周囲に影響を与え、その言葉を好む人間が集まるようになるわけですから、普段使う言葉というものは、非常に大事だと思いませんか?

また、自分がプラスになる言葉を発している人は、表情も明るく生き生きとしていますが、自分がマイナスになる言葉を発している人は、表情が暗く陰鬱になってしまいますから、外見に出てくるものです。今、鏡をみて自分がどのような表情でいるかがバロメータになりますので、自分でチェックしてみると良いでしょう。

企業であれば、朝礼などを通じて言葉を発しますから、発した人の言葉がそこに集まる従業員全員に影響を及ぼします。私がお勧めするのは、数々の有名経営者が書いた本などの、プラスの言葉が沢山入っているものを全員持ち回りで輪読することです。たとえニヒルで後ろ向きな従業員がいたとしても、毎日の始めにプラスの言葉を発したり他人の言葉を聞いたりすることで、少しずつ変わっていきます。

しかしニヒルであればあるほど、輪読のような強制的なものに対する嫌悪感は人一倍強いので、初期の頃は大変難儀するでしょう(受け入れるのに要する期間は人それぞれであり、長ければ数年かかる方もいます)。本人の変化は、なかなか自分ではわからないものですが、他人が見るとその本人の変化が徐々に見えてきます。例えば、「あなたは話す言葉が変わってきましたね」とか「最近表情が変わってきたよね」とか他人から言われるようになるくらい、不思議と変わっていくのです。

そのような地道なことを毎日欠かさず繰り返すことで、会社全体が良い方向に変わっていきます。企業以外であっても、人が集まって作られる組織体であって皆が集まる機会があるならば、是非お勧めいたします。

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