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幸せを創り、いつも心の片隅に
幸せを”創る”方法についてはこれまで書いてきた通りですが、
そもそも、幸せな人の24時間365日はどんな人生なのでしょう?
誰もが知る、時代の寵児とも言うべき大谷翔平選手で考えてみましょう。
メジャー史上初となる50本塁打ー50盗塁を達成し、誰もが彼の光り輝く様を映像で見る度に
「彼はなんと素晴らしくそして幸せな人生を過ごしているのだろう!」
と思うことでしょう。
でも、彼の人生は決して楽しいばかりの平坦なものではありません。
報道で知る限りのことだけでも、彼は昨年右肘の手術を行い、本来の投手という立場に丸一年以上立てていません。
そして、今年の3月に発覚したことは、通訳を務めていた水原一平氏が違法賭博を行い、口座からお金を盗まれたばかりか、大谷翔平選手自身も関与を疑われるなど、まさに窮地に立たされていました。
どれだけ彼がショックを受け、心を乱されたことでしょう。彼はその時、幸せでいられたのでしょうか?
幸せな気持ちというのは、心の状態の一面にすぎないのです。
つまり、24時間365日ずっと幸せな人はいないのです。心は、まるで天気のように晴れ・曇り・雨・台風・雪など様々な景色があり、心の状態は時々刻々と移り変わっていくのです。
では、幸せな人とそうでない人との違いは一体なんでしょうか?
それは、1日、1週間、1か月、1年という期間において(長さは自由ですが)、その間のどこかに必ず自分が最高に幸せな状態にいることができる人です。
それには、今まで書いてきたような自分の幸せの創り方を知り、常にその幸せな状態を心の片隅においておける人のことです。
では『心の片隅におく』とはどういうことだと思いますか?
例えば、大きな目標があり、それを目指している最中の人を想像してください。わかり易くボルダリングにしましょう(ボルダリングがわからない人は、山登りのようなものだと思ってくださっても構いません)。
その人は、日々少しずつステップアップし、「今日はここまでできた」「次はここまで到達しよう」と着実に難関地点に差し掛かっては、距離を伸ばしていきます。
その間、指をケガしたり、腱鞘炎をおこしたり、練習中に落ちて骨折したりと様々な『苦い経験』を積み重ねてきました。しかし、彼はそれをものともせず、『目標を達成する喜びを知り、達成感、そして毎日の充実感』を日々感じ、どんなつらい時も、
「自分はここまで来たんだ!」
という達成感と充実感から得られる幸せな状態を思い出すことができます。
また、何らかの楽器を演奏する人であれば、例えば自分が演奏したい大好きな曲を、長い期間をかけて練習を積み、ついに演奏できるようになった時。そして、その曲を人前で披露できて、会場から拍手喝采を浴び、この上ない喜びを感じている時
そういった出来事を経験できていれば、その時の情景をいつでも思い出すことができますよね。これは、自分の中の『幸せのアルバム』というべきものにしっかり記録されていくからです。
ですからそういう経験を積んできた人というのは、天気で例えれば、苦難の時に今心の中は激しい雨なんだけれども、その人の心の中の片隅には、雲の切れ間から必ず日が差して明るい部分がある。いついかなる時も、彼の目には希望の光が見えている。そういった状態なのです。
つまり、自分が幸せな状態をよく理解していて、どんなつらく困難な時であっても、自分が幸せな状態を取り戻せる人
と表現すればよいでしょうか?
ですから、こういう人になるためにはまず、
「あなたは、自分が本当に幸せな状態がどんなものなのか、理解していますか?その為に、日々行動していますか?」
ということです。
「何からどうすればよいのかわからない」
と考えているあなたは、次のことから始めてみてはどうでしょう?
自分にとって幸せなこと
幸せになる物
幸せを感じるひと時
到達したい目標
叶えたい夢
理想的な自分
好きな人といる自分
大切な仲間といる自分
心から信じる友達といる自分
誰かの役に立てている自分
誰かに必要とされている自分
見ていると嬉しくなるような、ウキウキするような、心が躍るようなこと
書いてみましょう。そうして、時間が経てば変わっていきますから、書き足したり、消したりすることも出てくるでしょう。
決して誰の真似をすることもありません。
あなたの、あなただけの幸せが必ずあります。
それを見つけ、ただひたすら真っすぐに目指せばよいのです!
自分の速度で目指して歩き、所々の通過点で感じた喜びを自分の幸せのアルバムにしっかり刻んでいく、それを繰り返して行けば、日々の幸福度も上がっていくことでしょう。
人生の旅を楽しみましょう!