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思いの力を信じる

“もし、今読者の皆さんが普段考えていること、神社で願っていること、祈っているようなことがそのまま全て現実化する世界にいるとすれば、あなたはどんなことを考え、願い、祈るでしょうか?

私がもしそういう世界に生きていたとするならば、とにかく自分が幸せな状態の姿を想像してそのような未来になることを願うし、世界が戦争もなく、飢餓もなく、難民問題も起こらず、ため息が出るような悲しい事件が起こらず、安心して笑って暮らせる社会をひたすら祈るでしょう。要するに、自分の心の底で持っている美しい自分の心の通りに考え、願い、祈ってそれが現実化すれば、この上ない素晴らしい世界が目の前に広がるでしょう。

反対に、怒り・恨みつらみ・憎しみなど悪意に満ちた考えや願いなどを持っていた時にそれが全て現実化したとしたら、目の前に地獄のような光景が広がるのではないでしょうか。

前述したのは、あくまで仮定の世界ではありますが、私は“思い”というのは非常に重要なものだととらえています。『もし自分の思ったことが全て現実化するならば、これから思うことは、可能な限り“善”で満たすよう努めよう』という意識を持つことです。“善”と“悪”は、利他の心、素直できれいな心、感謝の心で考えていれば自然と判別がつきます。

この善で満ちた思いを、限りなく強くするために、次のようにすることをお勧めします。

1日の中で、一番静かな時間帯で1人になることのできる場所を選びます。例えば、家族がいれば皆が寝静まった夜や、まだ誰も起きていない朝方で何の物音もしないような場所が良いでしょう。そこで、一人自分の一番落ち着く姿勢で座り、自分の中にある“善”の思いに集中します。

私であれば、自分が最も幸せな状態、理想的な状態を想像してから、世界の平和を強く祈ります。可能な限り、その状態が鮮明で風景のようにはっきり見えるようだと素晴らしいですが、頭の中で言葉にして念じる方法が行い易いでしょう。これは前述したように“思い”が現実化する世界にいた場合に私が考え、願い、祈ることと同じ風景といっていいでしょう。

しかし、我々は人間ですから、色々と雑念が入ってきてしまいますが、それに執着している自分に気づいたら、考えを軌道修正するように努めてください。最初は10分も続かないかもしれませんが、慣れてくれば30分~1時間ほどはできるようになるでしょう。これをできるだけ毎日繰り返し行うことです。

 そうすると、自分の“思い”と日々の行動が同調し、そしてその“思い”が現実化していくまでの期間が短くなっていくはずです。それを実感できるようになるのは、人によりますが非常に時間がかかるものだという認識を持ってください。また、さらにその“思い”が実現するのはさらに時間がかかります。

私の場合は、前述の意識を集中する時間を持つようになってから、およそ2年以上続けました。また、その“思い”が少しずつ実現に向くようになってきたという実感が持てるようになってきたのは、そこからさらに半年以上たってからのことです。この期間は、人によっても様々だと推察いたします。また“思い”の強さと弱さ、その内容によっても違いが出てくるでしょう。

また、“思い”は人それぞれ千差万別あるわけですが、その中には実現するものとしないものがあると私は考えています。それは単純明快に書けば、このようなことです。

〇実現するもの・・・善に満ちた思い
×実現しないもの・・・悪に満ちた思い

この分け方は、分かり易いのではないかと考えています。では、「何が善で何が悪か」と問われれば、皆さんはおそらく直観的にわかるのではないでしょうか。言葉で書けばこのようになります。

〇善・・・利他、思いやり、愛情、優しさ、誠意など
×悪・・・利己、自分勝手、冷酷、非情、憎悪、恨みなど

人は、心が揺れ動く生き物です。善に満ちた思いでいたかと思えば、たちまち悪に満ちた思いになっていたりしているわけで、1人の人間なのに両者が常に同時に存在しているのが現実ではないかと考えています。まずは、毎日自分を振り返り、善に満ちた思いと悪に満ちた思いのどちらが勝っていたかを考え、悪に満ちていたならば反省し、それを抑えるためには今後どうすればよいかをよく考えてみることです。そうやって、徐々に心の中で善に満ちた思いが悪に満ちた思いに常に勝るように仕向けていき、善に満ちた思いで力が発揮できるように努めましょう。

 以上、まず“思い”の力を信じて、それから善に満ちた思いを持てるように自分をトレーニングすることで、幸せへと近づいていくのです。
 

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