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箱根駅伝のコース走ってみた 最終回10区

10区 鶴見〜東京・大手町

 鶴見まで走った前回からだいぶ空いてしまったが、いよいよ最終区を迎えることになった。
 京急鶴見市場駅を降り、鶴見中継所へ。9区ラストは側道を走るが、タスキを受けた10区はすぐに第一京浜の本線に入る。その昔はもう少し長かったような気がしたが。
 走り始めて300mほどで川崎市に入った。

川崎市に入る。そして先には品川の文字も

 9区を走った時に、横浜市は大きいな、と思ったが、10区が横浜市を走るのはわずかな区間であった。4区8区の平塚と同じような感じだ。ただ、こちらは鶴見区にあるから鶴見中継所で良いのだろう。
 川崎市内の国道15号の歩道は自転車道と分けつつかなりの幅があり、走りやすい。これは1区の時にも思ったものである。
 川崎市の中心部を抜けると、上り坂が見えた。六郷橋への上りだ。歩行者道がないので、側道を進む。

六郷橋への上りが始まる

 側道から突き当たりに、六郷橋への入口がありそこを進むと、目の前に多摩川が見えた。六郷橋を進む。ここで東京都に入る。

東京都に戻ってきた

 ここで3kmほど来ている。六郷橋の下りは車道から離れて、こちらも側道に下りて本線へ合流する。
 大田区内に入り少し歩道が狭くなった感じがしたが、車道もこれまでの3車線から2車線になっている。比較的直線が続いているので、前を見通しやすいコースである。
 梅屋敷を過ぎると、京急空港線の線路の高架が見えてきた。ここが京急蒲田。ここまで7kmほど。
 京急線沿いのコースなので、駅が目印となる。人が多くなったな、と思ったら、平和島まで来ていた。歩道も狭くなり、やや走りにくい。
 再び歩道の幅が広くなり、京急線をくぐると、品川区に入る。これまでの直線の多いコースから、カーブが少し増えてくる。
 立会川を過ぎ、鮫洲駅付近で、日本橋まで10kmの表示があった。いよいよカウントダウンに入った。

日本橋まで10kmの表示

 1区のときに思ったが、品川区内の第一京浜の歩道は狭い。道路に沿ってすでに多くの建物があるから、これからの拡幅は難しいのだろう。
 青物横丁駅前交差点を歩道橋でクリアし、進んでいくと、少しずつ上り坂が始まった。ちょうど新馬場駅あたりからだ。新八ツ山橋への上り坂。10区最大のアップダウンになる。
 北品川駅へ下る京急線を横目にこちらは上っていく。
 橋の頂上に向けての傾斜が一番きつく、新八ツ山橋の頂上へ。

新八ツ山橋のちょうど傾斜がきついところ

 今度は、品川駅に向けて下っていく。周辺のホテルから出てきた外国人の姿が多い。品川駅前も多くの人で賑わっている。
 その中をすり抜けて、品川駅前を通過。泉岳寺へ向けて走ると、これまでと少し風景が変わってきた。オフィスビルが増えてきた感じがする。これまでは雑居ビルやマンション、アパートが多い感じだったが、山手線の内側はやはりオフィスビルが多いのだろうか。
 泉岳寺駅付近で大きなビルを2棟建設中、見上げるほどの大きさ、高輪ゲートウェイ駅周辺の開発事業なのだろう。
 先を進んでいくと、札の辻の交差点。ここは直進なのだが、左折してしまった。ここでは気がつかず、しばらくして正面に東京タワーが見えて、道を間違えたことに気がついた。
 気がついた交差点を右折し、本来の日比谷通りに出る。あぁ、この景色だ、と改めて思う。東京マラソンのコースでもあり、観戦並びに走ったことがあるので、景色に見覚えが会ったのだ。
 本来のコースに戻り、首都高速をくぐると、芝公園に沿って走る。東京タワーがよく見える。
 ずっと公園の脇を走る。かなり大きな公園であることを改めて思う。そこを過ぎると、増上寺前。観光客の姿が多い。
 西新橋を過ぎ、日比谷公園の横を進む。反対側には高級ホテルが立ち並ぶ。左手に皇居のお堀が見え、大手町が近づいてきた。というところで馬場先門の交差点。ここで右折をする。

馬場先門の交差点。まっすぐ行けばフィニッシュはすぐなのに

 その昔、10区は21.3kmつまり1区の裏返しだったが、もう日本橋周りになってだいぶ経つ。この1.7kmの延長がドラマを生むようになったのかもしれない。
 馬場先門を曲がり、丸の内のオフィス街を進む。このあたりはあまりテレビ中継ででてこないので、新鮮な気持ちで歩を進める。
 東京駅すぐそばでJRのガードをくぐり、八重洲側に。この先、京橋駅付近で中央通りへ。
 日本橋のデパート街を通り抜ける。テレビでは中央通りを俯瞰した映像が流れる。たくさんの人波の中を進むのはさぞ気持ち良いのだろうな、と思う。

日本橋を渡ると、残り1km 

 日本橋を渡り、三越前を左折するとあとはフィニッシュまで一本道。道幅はやや狭くなった感じがする。ランナーは両側から轟々たる声援を受け、監督からの最後の指示を受ける。そんなことを思い浮かべながら、自然とペースが上がる。
 再びJRをくぐると、目の前に読売新聞東京本社が見えてくる。それでも寺田交差点のように中継車につられて曲がってしまう事案もある。

フィニッシュはもう目の前

 最後の花道は、交差点がある関係で車線が多くなっている。来年の復路10区の時間帯は多くの人でにぎわうのだろう。
 読売新聞東京本社の箱根駅伝の像の前でフィニッシュ。
 昨年1月からスタートした、箱根路を走るラントリップがここで完結を迎えた。
 風光明媚な箱根路、美しくも過酷な214.7kmと謳わられる箱根駅伝オープニング。街から海、そして山へ。まさに美しくも過酷なコースであることを自分の足で走ることで実感することができた。
 箱根駅伝の中継を見ながら、走った場所を思い出すのだろう。

フィニッシュ地点に経つ像

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