マーケティングとブランディングの違い
市場を作り、広げ、認知度向上を計るのがマーケティングの役割だとしたら、それらのイメージアップを行うのがブランディングである。
マーケティング ・・・ 自分から自分のイメージを相手に伝える取り組み
ブランディング ・・・ 相手に自分のイメージを持ってもらう取り組み
ブランディングの役割とその効果
消費者の心にイメージとして蓄積されていく企業価値
ブランディングは企業価値向上に直接関わる。そして、企業価値とは、金銭や数値では表せないものである。
例えば、新型のiPhoneの機能をあまり確認せず購入したり、海外旅行に行ってもなぜかマクドナルドに行ってしまうなどである。
こうした目に見えない、消費者の心にイメージとして蓄積されていくもの、心理的な企業価値がブランドであり、企業イメージやプロダクトに付加価値を加えることで、消費者に対してその認識価値を上げることがブランディングの役割となる。
そして、ブランディングが強い企業では、割引どころか常にプレミアム価格にて顧客の継続低な購買の動機付けが行える。
マーケティングの役割とその効果
ブランディングは企業価値を向上させることを目的とし、企業の存在意義を定義するWhatの部分を担う。一方で、マーケティングの役割は、企業の価値(商品やサービス)をどのように伝えるのかというHowの部分である。
言い換えると、マーケティングは顧客へ直接関わるプロセス。決して本来のプロダクト自体の価値に影響を与えることなく、そのプロダクトをどうやって見せるか、どうやって顧客まで届けるか、どうやって顧客を増やすかといった部分にフォーカスしたものである。
ヘンリー・フォードの名言”もし顧客に、彼らの望むものを聞いていたら、我々は今頃速い馬車を作っていただろう”からもわかるように、もし既存の市場が無いのであれば、顧客のニーズを喚起し、新たな市場を作り出す事も可能である。